10月は意識的に手放しプロジェクトをしていて、それ以降はプロジェクトとしてはすっかり終わっているのだけれど、毎日何かしら手放しています。
何かしらと言っても、勿論夫のモノ、夫と共同で使っているようなものは勝手に手放しません。
つまり、すべて自分のモノ。
過去に自分が買ったものが大半です。
少しずつシンプル、ミニマルライフを実践してきて2年ほど。
まだまだ自分のモノで手放すものがあるものです。
さて、最近手放したモノ…それは工具箱の中にありました。
工具箱の中身は基本夫のモノが多いので、私はノータッチだったのですが、ふと「工具箱ダウンサイズ出来ないのかな…」と思いつき、中身を確認してみると…あるわあるわ、私が以前買ったもの。
そこに入っている私が買ったモノのほとんどが、100均で買ったモノでした。
何が入っていたかというと、麻紐やコードをまとめる便利グッズや、結束バンドやグルーガンまで。
夫が結婚後購入した釘だとか鋸だとかメジャーとか、そういうものは使っているのですが、この私が100均で買ったモノたちの出番は…はっきり言ってありません。
なぜこんなに100均グッズがあるかというと、1つは結婚式の準備で使ったこと、もう1つは結婚した当初家を整えるのに、100均グッズを頼ったこと。
つまり結婚式という1日限りのために買ったモノは、もちろんその後使う予定なし。
結婚当初に家の収納のために買ったモノも、今ではモノが少なくなりつつあるし、100均のモノは使っても満足度が低いこともあって、もうほとんど使いません。
これらが長い間家に住み着いたのは、ひとえに使用頻度が低かったからではないでしょうか。
鍋のように毎日使うモノであれば、あまりの使い勝手の悪さにそろそろ買い替えしようか…という気持ちになることがあるかもしれません。
毎日使うキッチンに1つだけずっと使われない調理家電があれば、いやでも目につきます。
手放そうって思います。
けれど工具というのは、よっぽどDIY好きの方でなければ、使用頻度がかなり低いのではないでしょうか。
使用頻度が低いけれど、たまには使う…それが工具箱。
工具箱自体が使用頻度が低いので、その中の1つ1つのグッズが使っているモノかどうかは意識的ににチェックしなければ、ついついそのままになっていることが多い。
しかもたまにしか使わないからこそ、「後々必要かもしれない」と思いがち。
それで捨てられないのです。
たしかに、鋸やメジャー、ガムテープは使うかもしれない。
けれど、我が家で紐を使うことは、結婚して2年間1度もない。
ならば、麻紐2つ、ビニール紐1つと3つも紐は要らないはず。
せめてどれか1つでいい。
結束バンドも結婚当初に私がプチDIYで使った4本以外使ったことない。
そしてグルーガン!
120%使わない。
以前ちょっと記事にしましたが、物質的には「まだ使える」モノだけど、もうこれらのモノは我が家にとって「もう使えない」モノになっていたのでした。
そんないつの間にか押入れの中で「もう使えないもの」へと変貌を遂げていたモノたちを手放し。
工具関連だとか、園芸関連だとか、裁縫関連だとか…毎日は使わないけれど、たまのメンテナンスには使うようなモノは、なかなか捨てにくいのですよね。
けれど、たまにチェックしてみると明らかに使わないぞ!というものがあるものです。
「こんなにたくさん糸持っていても一生かかっても使い切れない!」とか、「もうグルーガンで何かを作ることは…ないな」とか。
そう思うと本当に、ミニマルライフは一度大掛かりに捨てて終わりではないんだなと実感します。
日々、「今の」自分に必要なものを見つめ、不用なものを取り除く。
一生続くものなのでしょう。
何事も変わりゆくから。不変なことなどないから。
私の考え方も、暮らし方も、家族の成長度合いによっても、どんどん変わっていく。
私の体も顔も、時を経て、年を取って変わっていく。
だから、常に一番大切にしたいのは「今」。
もちろん長期的に将来こんな風になりたいと夢を抱いたり、いざという時の備えをしたりするのは大切なことですが、将来を大事にしすぎて足元の今を見ていないと…いつまでたってもその思い描く将来に近づけなかったりします。
だって思い描く将来だって、変わっていくのですから。
過去に思いをはせて、懐かしみ、心がほっとする時間も大切ですが、それも度が過ぎれば「あの頃はよかった」と今が不幸になってしまった気がするものです。
今この時、この一瞬が、すぐに過去になり、今この時、この一瞬の先に未来がある。
過去も今も未来も全部1本の線上にある。
だから、だから…今を大事にできないと過去も良いものにならないし、未来だって良いものにはならないのだと、最近強く思います。
そう思い始めて、こういう「いつか使うかも」と思って捨てられなかったものも少しずつ手放せるようになってきた気がします。
一番大切にしなければならないのはいつだって、今。
心にしっかり刻んでおかねば。