少し前に娘も一つ年を取り、増えすぎた絵本を振り返り。
まだ対象年齢内だなと思われるものは、あまり読まないものでも取っておき、これはもう対象年齢外かなと思うものを全部床に広げて、1つ1つ娘と一緒に「まだ読む、もう読まない」と仕分け。
今回合計32冊の絵本を卒業することになりました。
私は、美女と野獣に出てくる図書館が素敵だなと思っているのですが、それくらい本を収めて置ける場所が一般家庭にあるわけもなく。
本に囲まれた書斎っていいよねっていう野望を抱きつつ、本を手放すのは毎度のことながら、なかなか悩ましいものです。
以前から私のブログを読んでくださっている方はご存じですが、我が家は海外転勤の可能性がちらついているという事情もあり、あまり物を増やさないようにしています。
家にある物は、暮らしに必要なものと暮らしには必要ないものがありますが、本は後者に当たりますね。
海外へもっていくものの優先順位としては、暮らしに必要なもの(絶対これじゃないと駄目なもの、海外では手に入りにくいもの)が優先的になるので、なるべくその他は厳選していきたいところです。
特に今年は、海外転勤の可能性が……可能性でなく、現実になりましたので、家の物たちの大見直し大会が開かれる予定です。
特に成長によって、必要なものが変わっていく娘の物は「今必要なもの」だけでなく、少し先に必要なものも持っていきたいですしね。
あぁ、前置きが長くなってしまいました。
今日は部屋の話をしようと思っていたのです。
読者の皆様には、理想の部屋ってありますか?
やはり、ミニマリストブログの読者様なので、がらーんが理想でしょうか。
私の理想もがらーんです。
けれど、私にはもう1つ理想があります。
それが、冒頭で述べたような美女と野獣に出てくるお城の図書館。
もちろんあれは実現不可ですから、実現的に考えると、座り心地の良い椅子と取りやすく、そして美しく本が並ぶ本棚。
あとはブログや小説を書くPCと広い机。
お気に入りの紅茶に美味しいお菓子があれば満点です。
ミニマリストになる前の私の部屋がなんであんなに雑多だったのか考えてみたのですけれど、それって実は自分自身で自分の好きなものが分かっていなかったんじゃないかと思い至りました。
なんとなく可愛い置物やCDや雑誌や運動器具やショッパーやノベルティなんかも……なんだかんだいっぱい。
ミニマリストを目指すうえで、一つ一つ「要る、要らない」を繰り返してきた今思うのは、私が好きなことってやっぱり本とティータイムなんだなって。
TVはなくても大丈夫だった。
けれど、本はなくても大丈夫なんかじゃなかった。
お酒は飲むと楽しいけれど、なくても大丈夫。
けれど、紅茶を飲んでほっと一息つきながら本を読む時間は無くならなかった。
なんなら小説家にもなってしまったし、以前砂糖断ちチャレンジをしていたけれど、無理だった。
減らして、減らして、減らした先に残った物が自分にとって大事な「好き」なものかもしれない。
ミニマルライフというのは、だから自分の好きを見つける作業。
そうして、好きを見つけたならばその後はもう減らさなくてもいいのかもしれない。
海外ドラマや映画に出てくる少年の映画やアニメのポスターがいっぱい張ってある部屋。
壁紙も布団も全てピンクでフリルいっぱいなガーリーな部屋。
壁一面にCDやレコードが修められ、部屋の四隅にはいかにも良さそうなスピーカーがあり、中央には座り心地のいい椅子だけが置かれた音楽の部屋。
難しそうな学術書や何やらよくわからない計算式がびっちり書かれた紙が散乱する学者の部屋。
そういう部屋を物語の中に見るたびに、すごく魅力的に感じる私がいます。
だって全然ミニマルではないけれど、その人の好きがいっぱい詰まった、猛烈にその人を表している部屋だから。
そんな部屋をいつか作れればいいな。