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本・映画

いろいろ考えさせられた『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』

投稿日:

読書記録をつけているアプリを見ると、私は過去1年で96冊もの本を読んだらしいです。
軽い本も結構多かったけれど、0歳~1歳にかけての幼い娘の育児をしながら読んだ冊数と考えれば、とても多い。
96冊と言うことは、月に8冊ですからね(笑)
本当に産前はこんな時間が取れるだなんて思いもしなかった。

こうやって本が読めるような生活を送れるようになったのは、1つはKindleを買ったこと。
0歳は授乳とおむつが頻回で、中でも授乳はそのまま腕の中で娘が寝ることもあり、その寝落ちした時間を読書に当てれないだろうかと思い片手で読めるKindleを買いました。
この作戦は大成功で、娘が生まれてからパタッと読書が止まっていたのに、Kindleを買ったとたん読書が復活。

Kindleを買った時の話↑

もう1つは、娘の生活リズムを大事にしたこと。
娘を観察しつつ、成長に合わせて微調整はしたものの、毎日同じリズムで過ごしました。
すると、1歳を過ぎた今はその生活リズムがしっかり身についたようで、私も1日のスケジュールが立てやすい。
無理なく読書時間を確保できました。
あと…TVをリビングから撤去したのも大きいかも。
なんとなく手持ち無沙汰な時にTVではなく、本が読めますから。

さて、前置きはこの辺にして。
最近読んだ本の話をしたいと思います。
最近読んだのはこの本!

『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』 キャスリーン・フリン きこ書房


これが結構面白かった!
作者のキャスリーン・フリンさんは名門料理学校ル・コルドン・ブルー出身の料理人であり、フードライター。
フードライターと言うことは、普段は稀少価値のある食べ物だったり、星がつくようなレストランの料理が日常なのだけど、ある時スーパーで見た光景にショックを受ける。
その光景というのが、缶詰やレトルト食品ばかり買いあさる人の姿。
話を聞くも、「誰も料理なんて教えてくれなかったし」という言葉がずっと心に残って、料理が苦手な人向けに料理教室を開くことになるのです。
料理が苦手な人向けだから、最初は包丁から。
包丁の種類、選び方、持ち方、そして…切方。
そんなレッスンも回を増すごとにグレードアップして、塩や油のテイスティングや加工食品の中身には何が入っているか、丸鶏から複数の料理も作っちゃうんだからすごい。
そして、料理ができないことで自信がなかったり、健康を害していたり、いろんな背景を持ちつつレッスンに参加した受講生も少しずつ変わっていくのです。
面白そうでしょ?

私は、本に出てくるようなマクドナルドが母の味という様な生い立ちでもないし、料理が得意なわけでもないけれど、一応毎日三食作ってる。
それでもその毎日作っている料理には、缶詰を使ったものもあるし、レトルトや冷凍のモノを使うことだってある。
最近よく作る常備菜は、キャベツや玉ねぎ、キノコなど家にある野菜をたっぷり刻んで鍋に入れ、サバの味噌煮缶と一緒にコトコト煮込んだもの。
味付けはサバの味噌煮缶にお任せの簡単料理である。

肉も魚も野菜料理も作るけれど、こういう簡単料理も多いんだよなぁ。
それに、丸鶏1匹から料理なんて…無理だ。
でもこの本を読んで思ったのは、丸鶏から料理を作れるようになりたい!でも、缶詰は絶対に使わないようにしよう!でもない。

もっと料理って楽しいことなんだ。
もっと料理って大事なことなんだ。
食べるって命だ。
そういうことでした。

というのも、肉のレッスンではキャスリーンが子供の頃に育てていた牛や鶏の話をするんです。
そのシーンを読めば「命をいただく」という頭ではわかっているけれど、日常ではすっかり薄れてしまっている感覚を思い出します。

「命をいただく」…ありがとうと感謝して食べる。
それはとても大事なことなのかもしれない。
けれど、その命をくれた鶏や豚や牛は、狭い部屋にぎゅうぎゅうに押し込められ、外に出る機会もなく、病気をしないよう抗生物質を打たれたり、太りやすい飼料を与えられたりしている。
それを許容しているって、鶏や豚や牛に本当に感謝していると言えるのかな?

命をいただいて、私たちは生かされている。
私たちも生きていくため、食べるために殺すのは仕方のないこと。
だから頂いた命は感謝して、しっかり無駄なく食べること。
そして…せめて家畜たちが生きている間位ストレスフリーに暮らしてほしいなとそう思いました。

本の中でも買い物に行ったときに、少し勇気がいるけれど、これはどんな肉なのか、どう育てられ、流通したお肉なのか聞いてほしいということが書いてありました。
私たちができることは少ないけれど、特売のお肉を買うのではなく、しっかり管理された…変ないいかたですが素性の明らかなお肉を買うことはできる。
そういうお肉は少し高いけれど、毎日豪勢なお肉料理をたくさん食べていれば、私たち人間も太り、生活習慣病になったりする。
命をいただいておきながら、病気になるなんて本末転倒だ。
少し高くても家畜にとっても人にとっても安全なお肉を買う。
そうすることで、利益だけを追求する養豚、養鶏、養牛場にNOと言って、家畜にとっても人にとっても安全な方法で飼育している人を応援する。

すこし脱線しましたが、ただ料理のやり方云々ではなくて、料理、食を通して世界を知る、どう生きたいのか考える…そんな本でした。
最近の私は、肉好きな夫、離乳食完了期の娘、そして…妊娠性アトピーのためにあれこれ食事を試行錯誤している私と三者三様のご飯を作る日もあり、正直料理は楽しいとか、大事とかよりも「大変」が先に来ていました。
そんな気持ちを正して、もっと食にどん欲に、積極的になろう。
どうせ3食作るのは変わらないのだし、楽しんでやろうという気持ちになったのと同時に、私は娘にこういう大事な「食」についてのあれこれを教えてあげられるだろうか…と思いました。

流石に1歳の娘に、平飼いの鶏の良さを話しても、遺伝子組み換えの話をしてもちんぷんかんぷんだと思いますので、先ずはもっと料理を身近に、食に対するポジティブな姿勢をつけれたらいいなと読了した翌日キッチンに初めて娘を招き入れ、レタスをちぎってもらいました。
「娘ちゃん料理のお手伝いする?」と聞いてみると、食い気味に手が上がり(笑)、先ずは手を洗おう、エプロンつけようということも真剣にイヤイヤせずやってくれ、むちゃくちゃ集中してレタスをちぎっていました。
昨日は野菜を洗うのとトマトの皮むき(皮に焼き目がついているので、水の中で触ればすぐ皮が剥ける状態にしてある)、今日も野菜洗いとエリンギを小分けにしてもらいました。

正直手間は2倍どころか3倍になるし、途中で遊び始めることもあるし、せっかく洗った野菜を投げ捨てられることだってあるけれど。
娘はすごく楽しそう。
いつもキッチン前に設置したゲートの外からブーブーと「お腹すいた」なのか「退屈」なのか機嫌が悪いのですが、台所で一緒に昼食を作るようにしてからは、機嫌が悪い日も激減。

まだまだ娘は小さいから…と勝手にできないと決めつけていたんだなぁとちょっぴり反省したのでした。

ちなみに…作者のキャスリーン・フリンさんの別の本で『サカナレッスン』という本があります。
その本の舞台は、な・な・なんと日本なのです。
『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』が良かったので、次はこれを読もうと思っています。
楽しみ( *´艸`)




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