ファッション

1枚の服の背景に思いをはせて、服を買う

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まだまだ服の話は続きます( *´艸`)
そして今日の記事は長いです。

少し前にこんな記事を書きました。

プラスチックを減らしたい気持ちから、大好きでもないただなんとなくとっていた化繊の服を手放した。
そんな化繊の服の手放しから派生して、地球にも私にもお財布にも優しい服って何だろう?という疑問にぶち当たり、考えて書いたのがこの記事。
なるべく天然素材、なるべくファストファッションを買わない、服は少なめというのが私の考えうるサステイナブルな条件だったけれど、それよりも何よりも大大大好きな…お気に入りの服を着るのが一番だ!というお話です。

この記事に書いた内容は、今もそう思っていて。
だから今回服を買う時にも、昔のようにパッと見て一目ぼれして購入…なんてことはしなかったのです。
まずはあれこれ服を探して、探しているといくつか複数候補が出てくる。
その中で私の目指すワードローブに合うのはどれ?、私のライフスタイルに合うのはどれ?素材は何?製造したのはどこ?本当に本当に好き?と以前に比べると格段に面倒なステップを踏んで買いました。

服を買う段階で、素材はわかるとして、染色は、製造方法は、労働環境は…その全てを調べて買うのは不可能に近いけれど、少しでもそういう背景を語ってくれるブランドには好感度が上がります。
だって…ちゃんと言えるような、胸を張って言えるようなことだから言う訳で。
わざわざ労働環境は劣悪な場所で作っているので服をお安くできます!とは言わないですもんね。

さて、今回購入したTIESYのバスクシャツとGICIPIのノースリーブニットソーはどこが惹かれたのか。
(デザイン以外で)ですよ。

まずはTIESYのバスクシャツ。

私が購入したのは無地のグレーだけど、このボーダーもすごく可愛い。
悩みました。無地の白も悩んでる。

この生地は旧式の織機で作られているんだそうです。
その製造スピードは、普通のコットン生地の3分の1!
その分しっかり隙間なく編み込むことで硬さと重量感のある仕上がりになるんだそうです。
私は、スピードを重視しない姿勢がいいなと思いました。
服以外のものでも、食品でもなんでもそうですが、必要以上にスピードを重視すると何かしら負荷をかけなければならなかったり、質が落ちるから。
服であれば、縫製が雑だったり、染色に強力な薬剤を使ったり、労働者に休みなく働かせたり…
食品だったら、たくさん添加物や化学調味料を使うことで味を仕上げたり。
必要以上のスピードで作られたものは、作られた製品自体にも、作ってくれた労働者にも無理があることが多い気がする。

あと服であれば、スピードを重視して作る服は大抵すごい早いサイクルで動いている流行を追ったものが多く、使い捨てをすることが前提になっていると思う。

そういうスピード重視ではない姿勢にすごく好感が持てました。
編立、染色、縫製すべて日本国内でというのも良い。
やはり距離が近ければ近いほど、それぞれ任せている会社がどういう会社なのか、どういう仕事ぶりをするのかわかると思うから。
だって、視察に行くのだって国内ならすぐですもの。
密にコミュニケーションがとりやすい。
まぁ実際にそういうことをしているかどうかはわからないわけですが、下請けに仕事を投げっぱなし…みたいなのは距離が遠ければ遠いほど、コミュニケーションが少なければ少ないほど、そういう事態になりやすい気がするのです。
なんだかんだ仕事は人ってことなのかな。

そして素材です。
素材はオーガニックコットン。
少し前に読んだ本で知ったのですが、天然素材でもコットンは農薬、化学肥料の使用量が高いそうなんです。
なんと世界中で使用されている農薬、化学肥料の使用量の約16%!

コットン畑の栽培面積は、世界の耕地面積の2.5%。しかし、そこで散布される農薬や化学肥料は、世界中で使用されている量の16%を占めています。雑草が生えないように除草剤、虫がつかないように殺虫剤、そして一斉に収穫できるように枯葉剤をまいて、収穫時には摘み取り機で刈っていきます。年間20億ドル相当の農薬が世界のコットン畑で使用されているという報告もあります。

『はじめてのエシカル』より

で、そんなにたくさん散布されているわけだから、コットン栽培に従事する人の健康に影響が出ている。
もちろん環境にも。

例えば、インドでコットン栽培に従事する人の平均寿命は35歳であると報告されています。また、女性が作業をすれば、不妊や流産の原因になりかねません。
なぜ、これだけの被害が出てしまうのでしょう。
原因の一つが、生産者が農薬の害について知らされていないことです。
綿花の種と農薬はセットで販売されているにもかかわらず、生産者は、その農薬の害について知らされていませんでした。綿花栽培に携わっている途上国では識字率が低く、生産者は農薬の注意書きを読めません。にもかかわらず、農薬散布時の指導もきちんとなされず、働く人たちは適切な防護を行う知識が持てなかったのです。
彼らはマスクや手袋が必要だとわからず、素手で農薬を扱います。手の皮膚がただれる人も少なくありません。(中略)
人間に対してこれだけの被害を与えるのですから、環境に与える影響も深刻です。土壌から雨水に溶け出た農薬は海や川を汚染し、生態系を破壊することになります。コットン栽培に使われる農薬の多くは、第二次世界大戦で有毒ガスを作るために開発された薬剤を利用していて、とりわけ毒性が高いという特徴があります。
そのうえ、害虫が農薬への耐性を持つので、使用量は年々増えていきます。

『はじめてのエシカル』より

なんとなくコットンは農薬が多いらしいというのは知っていましたが、これほどまでとは知りませんでしたし、何より【農薬や化学肥料が多く使われている】という1つの現実が与える影響を推し量ったことがなかった。
せいぜいオーガニックコットンの服の方がお肌に優しそうという消費者目線でしか考えたことがなかったのです。
日本は世界に比べるとすごく高い識字率で、途上国では文字が読めない人が大勢いるということは知っている。
綿花にかかわらず、あらゆる農作物が農薬とセットで種が売られていることも知ってる。
そういう1つ1つの知識はあっても、だから、途上国では文字が読めないために適切な扱いができず健康を害して、コットンを栽培している人がいるというところまで、この本を読むまで全然思い至らなかった。

あぁ想像力のなさってこういうことなんですね。

そんなことで。
今後はできるだけオーガニックコットンを応援したいなと思っています。
もちろんオーガニックコットンの製品はまだ少なく、値段も高いことが多いので、すべてをオーガニックコットンにすることはできない。
例え素材がオーガニックコットンだったとしても、素材だけで選んで、実際の服が気に入っていなければ、すぐに手放すことになり、本末転倒。

けれど、デザインや使い心地も気に入って、我が家の家計的にも合致したオーガニックコットンのものがあったなら、なるべくオーガニックコットンを買いたいなと思う今日この頃。

最近娘のインナーも買い換えました。
半袖とタンクトップを2枚ずつ。

petit mainのオーガニックコットン タンクトップ
あ、娘の足が見切れてる

半袖は、なかなかデザイン、価格、素材ともに良いと思えるモノが見つからなくて、普通の綿100%のものにしましたが、タンクトップはその3条件ともクリアしたものが見つかったので、オーガニックコットンのものにしました。
すべてすべてをオーガニックコットンにしようと思えば、必要なものが買えなかったり、デザインが気に入っていないのに妥協しなければならなかったりして心が苦しくなってしまうけれど。
出来る余裕がある時、買おうと思う何択かの選択肢の中から商品を選ぶとき、そういう素材や商品の背景も決め手の一つにするのは、そこまで無理がなくできることだと思う。

ちなみに娘の買ったのはこちら↓
購入時2枚セットで1000円程度でした。
ピンク色も可愛いですね。

さて、続きましてはGICIPIのノースリーブニットソーです。

購入したのはグレーですが、ブラックも狙っています。
こちらはアンサンブル利用を狙ってる。でもまだ決めてない。
その他狙っている服(いかんせん服がなさ過ぎる)とのコーディネートを脳内で妄想しまくりのこの頃です。

こちらはオーガニックコットンと言う訳ではないのですが、“化学繊維は使わない。地球や人に優しく”がポリシーのブランドです。
化繊嫌いの私にとってはどんぴしゃり!

そしてなんとすべて自社で1枚1枚丁寧に作っているのです。
どういう訳かと申しますと。
材料の調達も、型紙も、裁断も、ニッティングも、縫製も、出荷も全部自社ということ。
先にTIESYの時に距離が遠ければ遠いほど、コミュニケーションが少なければ少ないほど…と書いたけれど、自社で一貫して作れるなら距離はゼロでコミュニケーションは濃密。
一貫工場というだけでかなりの強みだなと思います。
それに1つの工場で生産すれば、縫製のためにどこかの国へ輸送する、染色のためにあちらの国へ輸送するなどといった輸送にかかるコストも手間も時間もCO2もかからない。

オフィシャルサイトに【「1種類の糸から、いくつもの編み地、いくつものデザイン、さらにいくつもの加工が可能で、無限の製品を生み出すことが出来るのは我々の最大の強み」と代表のFrancescoは自負する。】と書いてあるのですが、本当にかなりの強みだなと思う。

そして1種類の糸からいろんな製品を作れるということは、収穫して糸になった材料を無駄なく使うことができるということではないのかな?(これは想像ですが…)
少し前に私は一物全体の料理の大切さをブログにしたのだけど、それと一緒で素材丸ごと使って服作りをする方が無駄がないと思う。

せっかく命をいただくのだから、なるべく食材は丸ごと(野菜は皮付きのままなど)食べたほうが無駄がなく栄養にもいいという話。

多大な健康リスクを背負ってコットンを収穫している人もいる。
だから収穫されたものも食材同様無駄なく使えるといいなとおもう。

想像することしかできないし、現実は違うのかもしれないけれど、服を買う時に少しその服の背景を想像しながら買いました。
普段よりはずっと時間がかかったけれど、満足度も格別です。

ちなみに…途中で紹介した本はこちらの本です。
私もよく見ていた「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターをしていた末吉さんが書かれた本。
世界各地で環境破壊によって人々の暮らしや自然が脅かされている様子を見て、「このままでいいのか」「なんとかしたい」と考えて辿りつかれたのがエシカル。
現在はエシカル協会を立ち上げ、その代表理事をされているそうです。

子供のころミステリーハンターになりたかったなぁ…

その本の中でエシカルについてこんな風に表現されているのですが…

自分が幸せを感じていても、もし他の誰かが犠牲になっているとしたら、それは居心地が悪いもの。作っている人や作られている環境を思いやって暮らせたら、「私がいい」ことと「世界がいい」ことがつながっていきます。これがエシカルです。

『はじめてのエシカル』より

つまり、私が目指している地球にも私にもお財布にも優しい暮らしもエシカルな考え方の1つだったのかと思いました。
まだまだその労働環境などにまでは全然思い至らなかったわけですが、「世界がいい」ために自分を犠牲にするわけではなくて、自分も世界もいい状態を目指す感じがとても好きな考え方です。



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