今日はとってもいいお天気です。
明日はめったにない来客があるので、お客様布団やらなんやらをたっぷりお日様に当てました。
陽が沈むのも早くなってきましたから、今日は掛布団、昨日はシーツやカバー、一昨日は敷布団…なんて風に数日前から少しずつ洗ったり、干したりしていたのです。
今までわが家の来客は夏しかありませんでした。
なのでそこまで気になっていなかったのですが、今年は明日から夫の友人が、そして年明けに産後の手伝いとして母がやってきます。
多分冬に泊りの来客があるのは、今年限りでしょう。(だいたい年末年始は帰省しているので)
そういうことで、冬用の布団を新たに買うのは…買ってもすぐに捨ててしまうか、押し入れの肥やしになってしまうのでもったいなく、実家で使っていない布団を送ってもらいました。
たしかに、配送料や配送の手間はかかるのですが、これもまだ使えるものを存分に使うということかなと思っています。
1年に1回…いや数年に1回しかないことのために物を買うのは、家の収納スペースだけでなく、お金だけでもなく、地球規模でもったいないことなのだとここ数年のミニマルライフで気づきました。
そのお客様布団が作られる過程で、たくさんの材料を使い、モノによってはたくさんの化学薬品を使い、たくさんの機械を使い、またたくさんのプラスチックや紙で梱包したり、説明書をつけたり、たくさんのCO2を出しながら各地へ輸送され、お店に並ぶのです。
材料的にも、エネルギー的にもたくさん使っているのです。
それを使うなら良いのですが、1回使ってそのまま押し入れに押しやって、少しずつ劣化して、その布団の生涯で数回しか使用されることなく、ゴミになり、またたくさんのエネルギーを使ってゴミを処理する。
要らないモノを買うというのは、お金がもったいないよりも限りある地球の資源、エネルギー、あと忙しすぎて疲れている現代人の労働時間も無駄に使っているということ。
結婚当初はそんなこと考えもしなくて、お客様なんてまだ来る予定もなかったのに、スリッパを2組そろえたりしました。
夫に止められて買わなかったのですが、当初布団も2組買おうとしていたのです。
結婚して2年半2人のお客様が同時に来ることはありませんでした。
それどころか、お客様自体この2年半で2回あっただけ。
日数にして、4日位でしょうか。
最初にお客様が来た時も、そこまでミニマルな思考になっていなくて、1組お客様布団を買いました。
けれど今思えば、2年半(約912日)のうち使ったのは、たった4日。
今回産後の手伝いとして母が来るので、やっと30日くらい使われますが、妊娠していなければ、明日からの来客を含めても6日。
大体1年で2日のペースです。
レンタルでよいくらいの頻度ではないでしょうか。
頻繁に使わなくても、時とともに布団は劣化していきます。
特に低反発などのマットレスの類は顕著ですよね。
中身がボロボロになってきます。
天然素材ならいいかと言えば、そうではなく…綿や羽毛だって、ずっと押し入れにしまいっぱなしなら、少しずつ湿気を吸い、カビたり、ぺったんこになったりしてしまいます。
そうなった布団は、お客様には使えなくて、いざ使おうと押し入れから出した時に気付いて、また慌てて買う羽目になる。
収納していたスペースも、そうやって何度も布団を買うお金も、その布団が出来上がるために使われたいろいろな資源やエネルギー、手間も・・・もったいない。
調べてみたらお布団の寿命って(もちろんその布団素材や作り方や、メンテナンスの有無などで変わるのでしょうが…)綿なら掛布団5年、敷布団3年で打ち直し、ポリエステルも掛布団なら5年、敷布団なら3年で買い換えなんだそうですよ。ちなみに枕は、フェザー、ウレタン、わたなどは2~3年なんだとか。
こちらの記事を参考にしました→【意外と知らない布団の寿命】買い替えの目安はどれくらい?
この記事通りに考えれば、我が家のお客様布団はもうすぐ寿命です。
たった数日使われただけで、寿命になってしまうお客様布団。
もったいないし、布団の気持ちになってみれば…なんて不憫!
「もったいない」という言葉は、「まだ使えるのに捨てるなんてもったいない」など大抵捨てるときに使われますが、使わないものを買ったその時点で、慎重にモノを検討しなかったその時点で「もったいない」のですね。
断捨離やミニマルライフなどがメディアに出るときって、どうしても「捨て」にフィーチャーされがち。
でもやっぱり一番大事なのは、「捨て」ではなく「不要なものを買わない」という慎重な姿勢なのではないかな。
メディアは広告主がいますから、「買わない!」なんて特集組んでくれませんけれど、不用意に買わない。買わない。買わないのが一番です!
必要に迫られた時に、長く使えるものをじっくり選んで買うのが良いのです。
わが家には、そんなことちっとも気付かなかった時代に買ったモノがたくさん。
紙や布などは、自戒の気持ちも込めて何とかメモやウエスとして使って使って、使い切って捨てています。
けれどどうしようもなく、只捨てるしかないものもたくさん。
それらを捨てるのは、当初はすごく「もったいない」と言う気持ちが強くて、捨てられないモノだってあったのですが、それを持ち続けるのはやはり違います。
捨てるのが「もったいない」のはただの執着。
本当に「もったいない」のは買った瞬間なのです。
何度が失敗はするでしょうが、その失敗は最小限になるよう買う時は、本当に必要か、必要ならばどんなものが良いのか、長く使えるのかなどなど熟考しすぎるほど考える必要がありそうです。