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ファッション

セーターを大解剖して気づく高いセーターの見分け方

更新日:

すこし前に冬物の整理をしました。
そこでまたちょろりちょろりと不要になった服が…
その中の1つがこのセーター。

青すぎない大人なブルーが素敵で買いました。

何度洗っても強靭で、3年?4年?5年?経っても、毛羽立ちもほつれもなし。
この服素敵!と思って買ったのだけど、なんだか着てみるととってもカジュアルだからか、心がウキウキするような服ではありませんでした。
着た感じも笑うほど似合わないわけではないけれど、素敵ね!と思える着こなしにもなりません。
色違いで白色のセーターも持っているのですが、使用頻度は明らかに白が多く、この度手放しとなりました。
不要になった洋服は、売れそうなものは売り、売れなさそうなものはウエスとして掃除に使い、掃除にも使えなさそうなものは捨てるのですが…
これは…最後の部類かなと思っていました。
売れるものではないし、ウエスにするには分厚すぎて、使いにくいかと。

でも色味は素敵なのです。
何かに使えないかしら…?と考えて押し入れにしまわれること数か月(笑)
思い立って、分解することにしました。

セーターということは、元は毛糸なのです。
毛糸に戻せば、何か使い道があるかもしれない!!

ちなみに私は編み物初心者。
中学生だったか、小学生だったかマフラーを編んだことはありましたが…完成させたか記憶があいまい。
それくらい初心者です。

まず、パーツごとに分けようと、脇腹当たりの縫い目を探ります。

どこに糸の端っこがあるのか…まったくわからない!

このタグがあるあたり…前と後ろの生地が縫い合わさってるような場所ではありますが、縫い目がわかりません…
それでも根気よく探っていくと、ぴょんと糸端を見つけました。

この糸を頼りに一目、一目とほどいていきます。
意外と時間がかかる根気のいる作業です。
脇腹横のタグのあたりからほどいていった前の生地と後ろの生地を編み合わせていた糸は、タグを通り越して、脇も通り越して、袖口まで1本の糸でした!
右側をほどくときに気付いたのですが、袖側からほどけば、ピーっと引っ張るだけでほどけました…

あの一目一目ほどいた苦労は何だったんだ…

先日夫のYシャツに立体的に縫製されているシャツと、平面的に縫製されているシャツがあるようだという話をしました。

その時の話はこちら↑

その点を考えると、今回のセーターは平面的なセーター。
前と後ろの生地を重ね合わせて右の袖口から右の脇腹まで一直線に、左の袖口から左の脇腹まで一直線に、一気に編んだ印象です。

バラバラになったセーター。
これは前面の生地と首回りの生地。
写真には写っていませんが、両腕、後ろの生地を含めて5つのパーツに分かれました。

あと、このセーターが素敵だなと思った理由の1つがこのブルーグレー?のカラー。
腕部分の編地をほどいてみると…

ほどいた糸は、ペンを糸巻きにして。

こんな糸でした。
あのブルーグレーのグラデーションに染められた糸を使っているのではなく、ネイビーの糸を2本、白の糸を2本、青の糸を2本、合計6本の糸が一緒に編まれたものでした。
手芸屋さんに行くとグラデーションにきれいに染められた毛糸がありますよね。
そういうものを想像していたのですが、普通の家庭糸程度の細い糸6本を編みこんだもののよう。

これを見て思い出したのが、ヴォーグの動画。
以前アメリカ版ヴォーグのドキュメンタリー映画を見た時に、ヴォーグにもちょっと興味が出て、いろんな記事や動画を見たのです。

その時見たヴォーグの動画は、値段の高いセーターの見分け方動画。
その中で、糸の染色方法について話があり、繊維の状態で染色する方法と、糸になった状態で染色する方法があるそうです。
それを見た時は、「へ―そんな違いがあるんだー」程度にしか思っていなかったのですが…まさに今回分解したこのセーターは糸を染色して、それを組み合わせて作られた色味だと気づきました。

ちなみに以前見た動画はこれ!
高級セーターの見分け方です

この動画にのっとって、再びこのセーターを見てみると…
このセーターは綿100%。繊維の長さまではわかりませんが、植物性の糸です。
けれど、仕立てはちょっぴり雑。
編み終わりもしっかり見えないようになっていたけれど、ほどいていくうちに糸束の中に編みこんでしまった箇所が何か所かあり、その個所はほどくときに糸が絡まって大変だった。
きっと編み物用ミシンで急いで縫ったのだろう。
で、最後の染色はほどいた糸を見れば明らか。
繊維から染色しているのではなく、染色された糸を3種類使ていました。
糸の太さは普通の家庭用木綿糸ほど。
むしろ、綿100%だし、家庭用糸を使ったのでは?とさえ思える。

毛糸を買わずとも、実は家庭糸で編物ってできたんですね。
考えてみれば糸であれば何でもいいわけだから当たり前ですが、編物と言えば毛糸という固定概念があったので驚き。

あと、このセーターあまり温かくなくて、洗濯したらすごく乾きが遅いのですが…これだけ細い糸が高密度で編まれていたら納得です。

つまり、この動画の基準に照らし合わせると安いセーター!

何よりそれは買った私が知っている(笑)

安いセーターが一概に悪いと言う訳ではない。
現にこのセーターは、肌が弱くてセーターは合うものが少ない私もチクチクせずに着られた優れもの。
なぜならこれは綿だから!

けれど、先日話した夫のシャツのように…
価格の高い服は安物と同じ素材でもパターン(型紙)が違う
腕周りが少し立体的に縫製された夫のシャツは本当に動きやすそう。
ぴったりしたニットを買ったとき、素材はチクチクしなくても、脇に縫い目が当たって痛いことがある。
高い服も安い服もパッと見デザインにそれほど優劣があるように見えないものもある。
けれど、それってまさにパターンの差で、高い服では脇に縫い目が当たって痛いなんてことがないのだろうな。

今年は1着セーターを買いたいと思っている。
この動画と解体した知識で、素敵なセーターを見つけられたらいいな。

ちなみに…
まだ片腕分の糸しかほどいていないのですが、糸がこんな量になりました。

私の技量で何か作るには多すぎる~!(笑)




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