10・11・12月は集中断捨離月間。
洋服を手放し、ミルクグッズを手放し、書類関係も1つずつ見直して半分程度に。
食器棚の奥に潜んでいた使っておらず、使い勝手もちょっぴり悪い汁椀も手放し、洗面台下に潜んでいたお出かけ用歯ブラシも、毎日のようにウエスもじゃんじゃん使い切り。
少しずつ少しずつすっきりが戻ってきました。
とはいえ、人が一人増えた物量の増加はそんな小さな捨てだけでは取り戻せないのですが、それでも妊娠前、妊娠中にもコツコツすっきりを目指していたおかげでそれほどごっちゃりせず、そして生まれてからどんどん増加する娘のモノも今コツコツ手放しているからまた収納できる。
断捨離のやり方には、いろいろな人が、いろいろな方法を唱えていらっしゃります。
場所別だったり、カテゴリー別だったし、全だししたり・・・いろいろ。
その中でも気になるのは、一気に片付け派かコツコツ片付け派かではないでしょうか。
私は、見ての通り後者です。
一気に大規模な捨てを経験したことはありません。
たくさん捨てたなーと思っても、ゴミの日に余計に1袋でる位で。
それでも、すっきりしてきたのです。
それはなぜか。
必要なものは買っていたし、買い物失敗もあったけれど、手放した総量より買う総量が少なかったからというシンプルな答え。
じゃあ、コツコツ片付けるのが最良と思うのかと言われればそうでもない。
言わずもがなですが、コツコツは時間がかかるのです。
Time is moneyです。
私のミニマルライフはなるべく買わない、なるべく使い切る。
だからとても亀のような歩みで、それについて私も「あー一気に捨てて1から作りたい!」と言っている記事もあるのです。
↓この記事です。
この記事内で書いていますが…まさにこういうデメリットがある。
なるべく捨てない、なるべく買わない。
『 なるべく捨てない、なるべく買わない暮らしのデメリット 』主婦の手帳より
使い切ったら、次を買う。
使い切るまでは今あるもので我慢我慢。
それはお金の無駄がなくとても良いことのようだけど、実際には違う。
お金が有限なのと一緒で時間も有限。
使い切るまで我慢…と我慢している間、素敵な空間で暮らす時間を無駄にしているのだ。
じゃあ、一気に片づけが良いのかと言えば…それも違う気がしています。
一気に片付けてリバウンドしない人ならばよいでしょう。
一気に片付ける途中で断念しない人ならばよいでしょう。
けれど、一気に片付けるのは中々エネルギーや絶対に片づけてやるという強い気持ちが必要だし、リバウンドしないためには最初は意志の力がいる。
多くの人が失敗するのは、私のような亀の歩みで進めているとなかなか変化がないからいつの間にかやめてしまうし、一気にやろうとすればきつくてやめてしまうから。
どっちもどっちですね。
最近kindleでお勧めされた本田静六の『私の生活の流儀』という本を読んでいます。
その中でこんな話がありました。
二宮翁夜話に、『大事をなさんと欲せば、小なることを怠らず勤しむべし』とあるが、その二宮翁はまた、田畑の除草法についてこんなことをいっている。
『私の生活の流儀』より
いったい多くの人は、草むらにのぞむと、いきなり、一番こんで、一番太い草から、力ずくでムリヤリ抜いてかかろうとするからはかがいかぬ。骨ばかり折れて中途でいやになる。これは一番うすい、一番小さな草から、手近なところをえらんで、根気よく抜いていくに限る。そうすれば知らぬ間に広い場面がきれいになって、こんだ草、太い草まで楽に取りのぞくことができる。
全て世の中のこともこれと同じである。
まさにこれ断捨離も一緒だと思いました。
一気に片付けは、きつくて疲れて、時間と体力、場合によってはお金も一気に沢山かかります。
その代わりその変化はすぐに表れすさまじい。
一番太くて、一番密集している草を抜いたら、大変だけどそれだけでもすごくすっきりしますもんね。
私のようなちまちまコツコツ型のミニマル化は、さしてお金もかからず、何日もへとへとになるまで片付けせずに済む。
その代わりその変化は、緩やかで一見気づきにくい。
けれど、コツコツやればいつの間にか家じゅうすっきりしてくるのです。
おそらく…私も含めて多くの方が好きなのは、一気に片付けなのだと思います。
TVなどのメディアでも片付け特集に私のように「今日は1つ使わなくなった哺乳瓶を捨てました。」なんて言っている番組ないですもんね。
洋服を山のように積み上げて、すごく葛藤しながら、1つ1つ吟味して大量に手放して。
そして1時間番組が終わる頃には、最初のころとはまるで違うすっきりした家になる。
劇的ビフォーアフターですね(笑)
けど、一気に変化した家のいったいどれだけがその状態をキープしているのでしょう。
一気に変われば、思考と習慣は以前のままなので、じわりじわりと元に戻りそうです。
ある程度キープできていても育児や介護が始まったり、引越したりと変化があればもどるかもしれない。
もちろん戻らぬ人もいるでしょう。
それはきっとその人の才能なのだと思います。
本田静六さんは他の本の中で、「平凡な私が」というような言葉をよく使っています。
片付けも同じで、エネルギーやお金や、時間を一気に有効に使い、その後もそれを維持するある種の才能があれば、一気に片付けはものすごい変化で大成功するでしょう。
私のように一気に投入するエネルギーもお金ももちろんそれを有効活用する才能もないならば、コツコツが一番。
一気にやらなくとも、いつの間にかすっきり。
振り返れば、いつの間にか夢に手が届いていたと言う事になる。はずです。
資産運用も一緒ですね。
たくさんのお金を穴場の株に投資して、短期間で資産が増える人がいる一方で、コツコツ無理のない範囲でそれほどリスクの高くない金融商品を買い、長い時間をかけて資産をじんわり増やしていく人もいる。
後者の無理なく資産を増やしていく方法は、最近だと少額の投資信託でしょうか。
『 はじめての人のための3000円投資生活 』という本も人気ですね。
これが人気なのは、大金持ちであるなどの一部の人しかできない方法ではなく、誰でもやろうと思えばやれることにあると思います。
私も数年断捨離をしてきて、家計も大きく改善とはいきませんが、少しずつ安定してきたので、昨年末から月々4000円から投資しています。
大金はつぎ込めませんし、社会の動きを逐一追っている余裕も今はありませんので、ほったらかし投資です。
断捨離も一緒で、お金もエネルギーも時間もなくても誰でもできるのが、コツコツ型の断捨離ではないでしょうか。
全だしして、服の山を作る気力も時間もない。
使い勝手の悪いモノや好きではないものを全部捨てて、新たにすべてを買いなおす資金もない。
プロに頼むのも面倒だ。
だから、片づけられない・・・
ではなくて、まず目に付いた小さなモノを捨てる。
テーブルの上のレシートでもいい。
キッチンにある使わないスパイスでもいい。
よれた洋服でもいい。
とにかく目に付いた要らないものを手放す。
そしてあんまり簡単にモノを買わないようにする。
そしたら、いつの間にか収納1つ空っぽになるかもしれない。
家が広くても、狭くても、資金が沢山あっても、なくても、家族がいても、いなくても、時間があっても、なくても…誰でもできる。
コツコツ型の断捨離はそういうメリットがあると思います。
最近の私はというと、基本はコツコツ。
少し時間とゆとりがある時はちょっぴり断捨離に精を出すという感じです。
これも投資と同じで、最初はほんのちょっとのお金しか稼げなくても、少しずつ増えるごとに稼ぐペースも上がっていきます。
これっぽっち稼いだって意味がないと思うかもしれない。
でもそれがのちの大きな資産につながる。
断捨離も最初は小さなすっきりすらもないかもしれない。
けれど少しずつ物量が減るとともにスッキリになっていくペースも上がっていく。
これっぽっち捨てても意味がない…わけではなく、それがのちの超スッキリにつながるのだ。
今でも一気に片付けしたい!と思う時もあるけれど、そうやってちまちま断捨離して我が家はすっきりしてきたという経験があるから、今もコツコツちまちま断捨離続けています。
今日は神社に行ってきたのです。
なかなか行けずにいましたが、自分で買ったりもらったりした安産祈願のお守りをやっと神社に返しに行けました。
無事に生まれました。ありがとうございました。の気持ちを込めて返納です。
ミニマルライフ的にも役目を果たしたお守りをちゃんと手放すことができました。
スペース的には小さな小さなお守りです。
これを手放したところでスッキリ度合いはさして変わらないように思える。
それでもコツコツ小さなモノもちゃんとその時その時で手放していたら、いつの間にかスッキリに近づいているはずです。
あ・・・言い忘れた。
資産運用も、投資に使うような大金ないし、投資ってなんだかわからないしと何もやらない人がいる。
何もやらなければ、リスクもないが何も変わらない。
断捨離も一緒かも。
今は忙しいからとやらない人は、大変な思いをしなくて済むけれど、いつまでも変わらない。
私は変わる人生を歩みたい。