前回のブログは、『暮らしの心地よさは布で決まる!』というタイトルのもと布をなんとなく選ぶのではなく、気持ちがよく使える布を選ぶことで暮らしの満足度って上がるものだという話をしました。
前回の記事では書ききれなかったので、布編で記事を書いたのですが、暮らしの心地よさを決めるのにもう一つ重要なのが、サイズかなと思います。
布と同様、サイズって皆さまちゃんと測っているようで適当なことが…多いと思うのです。
家族の人数に合わせたサイズの家具とか家電とか。
こういう家やライフスタイルと合うサイズの家具、家電探しというのは多分皆ちゃんと考えているのだけど、体のサイズに合ったもの選びって忘れがちだと思うんです。
洋服も、着こなしで一番大事なのってデザインでも、色でも、ブランドでもなくて、サイズなんだそうです。
小さいサイズは窮屈で着ないかもしれませんが、大きめだと着れちゃうからついつい着がち。
街を歩いていても、ムチムチッと背中のお肉が見えちゃう人、ボタンがはじけんばかりになっている人、逆に袖や裾がズルズルぞろびいている人結構います。
それは多分、S,M,Lや〇号というサイズ感でしか服を選んでいないからではないかなと。
同じSサイズの人でも、肩が広い人、胸が大きい人、お尻に厚みがない人それぞれだし、またブランドによってもSのサイズ感はまちまちです。
それなのに、試着せずに買ってしまったりすると…袖はピッタリでも肩回りが窮屈に感じたりと心地よく着れない服が出てくる。
私もできていないけれど、本当は買った服はちゃんと自分好みにお直しするのが良いのだろうな。
靴だってそう。
私は今まで22.5cmか23cmの靴であれば、自分のサイズだと思っていた。
靴を試着せずに買ったことはないけれど、足長だけで靴を選んでいたのです。
けれど、そうして選んだ靴は試着したにもかかわらず、スポスポ脱げやすい靴だったり、10分も歩けば激痛になる靴だったりしました。
それは安い靴でも、高いブランドの靴でもそうでした。
それもそのはずで、以前プロの方に徹底的に足を測ってもらったのですが、なんとワイズAAの幅狭な足であることが判明し、基本的に市場に出回る靴に私のサイズは売られていなかったのです。
女性の方なら、ブラジャーだって。
以前何かの記事で読みましたが、約8割の人が自分のサイズを間違っているらしいです。
自分のサイズより大きいと垂れたり広がったりしがちだし、自分のサイズより小さいブラをつけていれば、締め付けて血流が悪くなります。
体のサイズに合わせるべきものは服、下着、靴などのファッションだけではありません。
ベッドだって本当はそうなのです。
枕の高さが個人個人違うというのは有名ですが、ベッドだって、痩せている人は柔らかめ、太っている人は堅めのほうがいい。
椅子だって、あっていない椅子だと食事がとりにくいし、姿勢も悪くなる。
家と収納のサイズがあってない場合は、不便だな~程度ですが、体とのサイズがあっていないとだんだん体の不調が出てきたりする。
あってない靴やブラなどの服飾品は、血流悪くして冷え性にしてしまうかもしれないし、あってないベットや椅子も、姿勢が悪くなったり、体がゆがんだりしていく。
言わずもがな、体に無理が蓄積される生活は…心地よくない。
サイズを合わせるというのは、体に無理させない、体にとってストレスフリーな状態。
そういう状況も心地よさの1つかなと思います。
サイズが重要なことはわかっていたつもりでしたが、ミニマルライフを続けてものと向き合ううちに、実は全然サイズについて考慮してなかったことに気付きました。
靴の話はそのいい例ですね。
それでも、暮らしはほかにもいろいろお金がかかるものがあります。
ぜんぶを一気に買い替えるなんてことはできません。
だからこれから買うものは、サイズにうるさく!
デザインや色などのように一目でわかる違いではありません。
サイズは、ピッタリであればあるほど目立ちません。
けれどそんな地味なこだわりこそが心地よい暮らしの決め手なのだなぁ。