はさみが壊れました。
こんな壊れ方は初めてです。
いやそもそも、鋏を買い替えたことが今までない!
多少切れにくくても、切れれば良しとしていたところがあって、鋏を買い替えたことなんてなかったのです。
独身時代はそもそも鋏を使う場面があまりなかったし、実家は1本切れ味が悪い鋏があっても、他にも何本かあったので、適当に手に取ったやつを使っていたのです。
つまり、キッチンバサミは「分解できて洗えるもの」というこだわりはありますが、今まで鋏について考えたことなかったのです。
けれど、今は違います。
お金を出して買うならば、本当に使い勝手の良いものを。
何も考えずにそこら辺のものを買えば、すぐにダメになったり、ライフスタイルに合わなかったりして不便・不満の素。
鋏1本でもしっかり考えます。
壊れたのは裁ちばさみ。
結婚当初何の気なしに、私が100均で買ってきたものです。
どんなモノに買い替えようかなと考えていると、1つこの鋏に不満があったことに気付きました。
裁縫道具もミニマルになり、夫が眼鏡を買ったときについてきた箱が今の我が家の裁縫箱。
ここに晒やボタンなどの材料以外の針や糸などの道具すべてが入っています。
けれど、ここに裁ちばさみは入らないのです。
眼鏡の箱に収まるサイズ!
どうせ新しく買うのなら…ここに収まるサイズの裁ちばさみが良いな。
ということで、早速箱の内寸を測ります。
約１７cmでした。
ぎちぎちに入れるのもいれにくいし、だいたい１５～１６cmの裁ちばさみがいいなと思い探してみると…ないのです( ；∀；)
考えてみれば、そりゃそうなのです。
裁ちばさみというのは、大きな布を切るもの。
ゆえに、最低でも２０cm、普通なら２４ｃｍ，２６cmが普通なのです。
子供が学校で使う学童用のも１７cmでした…
裁縫箱に入らない…それで急激に鋏を買う意欲が落ちます。
針山、待ち針、針、糸、糸切狭、チャコペンやリッパー、指ぬき、かぎ針などなど意外とたくさん入ってます。
そこで今度は、裁ちばさみではないけれど、布も切れるはさみというのはないかな～と考え始めます。
まず、自分の裁ちばさみ用途を考える。
結婚したての頃は、古い掃き出し窓用のカーテンを出窓用に作り替えたりしたものの、最近はもっぱらウエスを作るか、刺し子のふきんを作るために晒を切るかそのどちらか。
古い服やタオル、晒がカットできれば問題ないのです。
そこでようやく「わざわざ新しい鋏要らないんじゃないかな…」という気になってきました。
けれど、普通の鋏では布を切りにくい。
え？本当にそうなの？
自分では普通の鋏では布を切りにくいと思っていたのだけど、翌々考えれば今まで普通の鋏で布を切った記憶がありません。
家にあるごくごく普通の無印の鋏で切ってみました。
結構厚みのある生地でしたが…切れました！
なんてことなく切れました。
切れたなら、わざわざ新しい鋏を買う必要もないかと思いまして、結局裁ちばさみは買わないことにしたのでした。
調べてみると、裁ちばさみで紙は切ってはいけない(紙の方が硬いから)と言いますが、普通の鋏では布を切ってはならない理由は特に見当たりませんでした。
たしかに、専用の道具の方がとても使い勝手がいいのでしょう。
和裁や洋裁をされる方なら、まっすぐ布をカットしなければならないので、普通の鋏より裁ちばさみの方が向いていると思います。
けれど、私は主にウエスカットです。
曲がってしまおうとかまわない。
必要なものは人それぞれ違うのです。
裁ちばさみは、今後私が子供服を作るのに目覚めたりしたときに、切れ味の良い裁ちばさみを買おうと思います。
きっとその時には、このミニマルな裁縫箱ではなくなっているでしょうし、通常の２４cmのものを買えばよいのです。
今の状態なら、わざわざ買う必要なし。
既に持っているモノは、本当に要るのかどうか考える前に買替ようと考えてしまいますね。
例えば、毎年手帳を新調しているならば、今ぐらいの時期から来年はどんな手帳にしようかな～と考えている人は多いのではないでしょうか。
けれど、翌々考えてみたらスマホでも同じようにスケジュール管理していて、何方かといえばスマホばかり見てしまう…なんて人もいるのかもしれません。
そんな人はわざわざ手帳を買わなくても、直接スマホに入力するか、メモ帳にメモしておいて後でスマホに入れればよいのです。
手帳を買っていたとしても、どうせ後からスマホに入れるのならメモ帳でも十分だったりします。
他にも掃除に使う洗剤やグッズもよくよく考えれば、他で代用できるものもあります。
常日頃使っているモノも、こういう買替の時期には「本当に買替必要？」と悩んでみるのもいいかもしれません。
ということで、我が家は鋏が一つ減りました( *´艸｀)
