半分ですが、衣替えをしました。
半分というのは、コート、マフラーの類をまだ出していないので、半分です。
それに伴い、夏服の仕分け。
要るもの、要らないもの分けたり、来年も使う予定のモノの汚れや傷みがないかチェックしたり。
やはり育児中の服への傷みはすさまじいらしく…今年買ったこちらのスカートは再びのお直し確定。
柔らかく、薄い生地なので、破けやすいのですね。
それでも軽く、通気性の良いこのスカートは到着してすぐに私のお気に入りになり、2日に1度は着用するほど。
もう1枚色違いを買おうかなと思うほどなので、「破けやすいから断捨離!」ではなく、もう1度お直ししてもう少し着続けようと思います。
買ったのはこちらのコットンリネンのスカート。
色味はバイオレットを買いました。
100%天然素材ではないけれど、なかなか涼しくて良いです。
( リネン5%・ポリエステル50%・コットン45% )
色違い買うなら…次はグリーンかな
お直ししてまで来年の夏まで保管される服がある一方で…
手放す服もありました。
それがこの服。
独身時代に買った1着です。
可愛くて、可愛くて、友達の買い物に付き合っている時に一目ぼれし、私の方が買ってしまった1着。
デートにも着ていったなぁ。
今でも可愛くて、大好きな服ですが、膝が出る丈で、Aラインのふわっと広がるフレアは…アラサーで、出産も経て体型も変わってしまった私には、辛い。
服はとてもかわいいのに、着た私は目を覆いたくなる出来栄え( ;∀;)
このワンピースについては以前ブログでも書いたのです。
書いたのは、およそ2年前。
2年前も、もうすでに私には合わないとわかっていたのです。
わかっていながら、それでも捨てられない。
じゃあしっかり納得できるまで使ったらいいのでは?と思い、まずはリボン結びをやめてみた。
それだけでも甘さが軽減して着れた。
でもやっぱり気になるのが、スカートから出る足。
だから今度は、スキニーデニムと合わせて、着たりした。
そんな風に着ていたけれど、妊娠を機にとうとう着用回数0の期間が到来。
クローゼットの片隅でひたすら着てもらえる時を待っていましたが…この度やっと手放しとなりました。
この衣替えの時までに、何度自問自答したことか。
クローゼットにかかるこのワンピースを見るたびに、「やっぱりこのワンピースは今の私には合ってないよね」「これを着て外に出掛けられるかな」「出かけたとして、そこで私は堂々と歩けるかな?それとも早く帰りたい。誰にも会いたくないと思うかな」などなど。
その答えは明白で、私はこの服を着て堂々とは歩けない。
むしろ早く帰りたいと思うだろう。
「じゃあ誰にも会わない家でなら着られるかな・・・?」
その答えは薄々わかっていたものの、あきらめきれずに最後の試着をした時にはっきりとわかりました。
昔の私とは、やはり体型が違うのです。
肌感が違うのです。
生活スタイルが違うのです。
だから、これを家で着て居心地いいとは思えなくなってしまっていました。
鏡の前で見た時は最悪で、昔の自分が持っていて、今の私が失ってしまった何か…若さをむざむざと感じさせる。
そうするとどうでしょう。
あの頃はよかったのに、あーあこんなになってしまったとちょっと後ろ向きな気持ちがむくむくです。
たしかに年を取った。
何でも似合う時期はとうの昔に過ぎ去った。
肌を露出しているのが、かっこよく見える時期も過ぎ去った。
でも。
無くなったモノを数えたって何になる?とそうも思えてきた。
どんなに悔やんでも若さが戻ってくることはないのです。
運動や食事などいろいろと気を配って、老いるスピードをゆっくりにすることはできるけれど、20歳に戻ることは逆立ちしたって無理。
個性的なデザインでも、どんな色でも、ある程度どんな服も着こなせてた「若さ」はなくなったけれど、代わりに今の私には哲学があると思う。
哲学と言ったら大袈裟だけど、昔はその場その場のノリみたいな感覚で服を選んでいた。
お店に入って一目ぼれして、購入。
そんな感じです。
今は。
化繊が合わない、首が詰まっている服が合わない、重い服が合わないなどなど自分に合わないNG条件がどんどん明確になってきて、NG条件が明確になるにつれ、「私の服」というのがどんなものか明確になってきた。
だから今の服とのお付き合いは、一目ぼれで、熱に浮かされて、お付き合いを始めるのではなく、じっくり相手を知り、自分を知り、じっくり長くお付き合いできるようなそんな付き合い方です。
なんだか恋愛のようなたとえ話になってしまいました(笑)
燃え上がる様なひと夏の恋だって素敵だけれど、一緒にいて居心地がよく、お互いを大事にするそんな恋だって素敵です。
今の私は後者がいいなと思います。
熱に浮かされたように一目ぼれでデザイン性の高い服を買う。
猛烈にその服に恋をしていますから、かなり気をつけないと下着が見えそうになってしまうことや、実は重すぎて体がだるいことも気づかぬふりをして、着る。
でもそんな風に自分が疲れるお付き合いは、長続きしない。
それよりは・・・
今のライフスタイルや自分の好み、ありのままの自分に似合う服を選ぶ。
それは一見とても普通な服に見えるかもしれません。
一見とても地味な服に見えるかもしれません。
けれど、結局のところ普通で、着心地が良く、暮らしになじむその服の方が長ーく付き合えることになる。
ドキドキハラハラ刺激的な関係よりも、お互いを高めあえる、安心感のある関係・・・みたいな(笑)
そういうことをやっと気づきました。
いや、頭では前々からわかっていたのですが、気持ち的にしっかり腹落ちできてない部分があって、なかなかこの服を捨てられずにいました。
2年のうちに何とか工夫を重ねて着たこと、そしてミニマルライフを続けるうちに服への考え方が変化したことでようやく捨てれた。
今までの私は今までの私として。
これからは今の私、今のありのままの私を大事に、服とお付き合いしたいものです。