夫がパエリアが食べたいという。
なんだか急に食べたくなったとのこと。
サフランなんて…ないぞ( ;∀;)
大学時代にスペインに少しだけ滞在しました。
当時はすこーしずつ日本にスペインバルが進出しだしたころでした。
だから今ほどどこそこにあるわけではなかったので、私が住んでいた地域でスペイン料理を食べようと思ったら、かなり本格的なスペイン料理や、スペインバルしかなかったのです。
最近は、これのどこがスペイン風？と言うようなお店も増えていますが、当時はスペイン料理がポピュラーじゃなかったゆえに、本格的なものが食べられた良き時代です。
そんな本格的なスペイン料理をちょこちょこ食べてはいたのですが、やはりスペイン本場に行くと「これ…今まで食べたのより一番うまい!!」と言うものもちらほら。
特に美味しかったのがパエリア。
しかもそれはレストランで食べたものではなく、ホームステイ先のおばあちゃんが作ってくれたパエリアでした。
私のホームステイ先はシングルマザーのお母さんと１１歳の男の子2人暮らしの家でした。
お母さんはなかなか忙しいので、私の食事はすべて近所に住んでるおばあちゃんがタッパーにつめて持ってきます。
初めてその激ウマパエリアに出会ったときは、「お？これなんだ？」と思いました。
日本でパエリアというと大きな浅鍋にに、黄金に輝く米とその上を覆いつくすほどのムール貝、エビ、その他たくさんの貝が乗ったものが多いですね。
私も当時パエリアとはそういうものだと思っていたんです。
当時日本で行ったことのある本格派スペイン料理屋のパエリアってそういうやつでしたから。
しかし、おばあちゃんが作ってくれたパエリアはちょっと違う。
タッパーには色づいたお米が入っていてところどころに鶏肉とパプリカが入っていました。
貝類一切なし。大きな具は鶏肉とパプリカ、そしてレモンが一切れ。
もっと細かく言えば、玉ねぎとニンニク、トマトが入ってた多分。
そしてお米の色も色づいているけれど黄金…ではない。
ちょっぴり赤みの入った黄色です。
日本で見ていたパエリアとは全然違うものに、「これパエリア・・かな？」と戸惑いました。
私が甲殻類アレルギーだったので鶏肉を使ったパエリアを作ってくれていたようですが、今思えばこのおばあちゃんのパエリア具材も少なく手に入りやすいものばかりでとても家庭的だと思いませんか。
イカ墨のパエリアや魚介類たっぷりのパエリアなどたくさんのパエリアがある中でもこのパエリア家庭では最もポピュラーなパエリアなのかもしれません。
今では日本でも鶏肉のパエリアを置いてあるお店見かけますが、当時の私にはとても新鮮で。
そして、レモンを絞って食べてみると絶品で！
パエリアってこんなにも美味しかったのかとがつがつ食べました。
それからというもの、私のパエリアおすすめNO1はチキンパエリア、いやむしろ私の中でパエリアと言えばチキンなのです。
パエリアと言うとなかなか家で作るのは敷居が高いように感じますが、作ろうと思えば意外と簡単でした。
現地では家庭料理でもあるので、そんなに難しかったらスペインのお母さんたちも大変ですものね。
特にこのおばあちゃんのパエリアは、具材もスーパーで手に入るモノばかり。
やはり家庭のパエリアと言えばこれなんではないかと言う気がします。
スペインで食べたあの味を求めて、帰国直後は何度かパエリアつくりました。
後で聞くとおばあちゃんは昔料理人だったようで、おばあちゃんレベルには作れませんでしたが、結構近いものができました。
もうそのレシピは忘れてしまったのですが…工程は確か簡単だったので、近いうちにサフラン買って、家で久々作ろうかと思っています(^^♪
ちなみに私が覚えているレシピがこれ。
分量などはすべて忘れました～(笑)
オリーブオイルを熱して、具材（鶏肉、玉ねぎ、にんにく、パプリカ）を炒める。
お米を投入してさらに炒める。多分ここでトマトも入れて炒める。
スープ（水とコンソメとあればサフラン）を入れてパチパチ音がなるまで炊く。
事前に食材炒めたりちょっぴり手間のかかる炊き込みご飯って感じでしょうか。
分量など何一つ覚えていませんが、今鍋でごはん炊いている分量をもとに近々作ってみようと思っています。
おばあちゃんのパエリアは黄金色のお米よりちょっぴり赤みがかったお米。
トマトもしっかり入ってたからなのだろうな。違ったりして（笑）
お肉のうまみ、トマトの酸味がギューッと詰まってとってもおいしいのです。
