ミニマル・シンプルなライフスタイルを紹介する際に、「運がよくなる」的なことが書かれているものをよく見ます。
運は本当によくなるのかな。
実際、ミニマル、シンプルライフをしてから、日常のちょっとしたラッキーがよくあるなんて話を書いてる方いますもんね。
じゃあ断捨離したら運がよくなるって本当かも。
欲しいと思っていたモノを丁度いただいた、長い間何処を探してもなかったのにふらっと立ち寄ったお店でずっと探していたモノを見つけた、電車の遅延を回避できたとかさ。
私も開運と言う言葉は使っていませんが、「最近図書館に行くと必要な本に出会えている気がする」的なことを昔ブログに書きました。
宝くじに当たった!とかそういう大それたことではなく、ほんとちょっとふっと「やった!」と思ってしまう様な小さなラッキーが、断捨離すると舞い降りるようです。
ただ最近私はこうも考えています。
断捨離して心と時間にゆとりができたから、ラッキーと思えるようなことに気付けるようになったのだと、心と時間にゆとりができて、前もって準備と余裕を持って取り組むことができるようになったからアンラッキーを避けられるようになったのだと。
小さなラッキーに気づく
例えば欲しかったモノに出会えた系は、自分が欲しいものが何か分かったからなのだと思います。
私も図書館で「今の私にどんぴしゃり!!」な本に出会い続けているわけですが、モノが多かった頃は今の自分には何が不足で、何を欲しているのか分かったつもりでわかってなかった。
だから図書館で借りた本でも、自分で探して買った本でも、読んでみると「なんか違うな」と思うことも多く、断捨離対象になった本もちらほら、いや沢山あった。
最近は、どういう本が好きで、どういう知識を知りたいと興味を持っているのかが徐々にはっきりしてきたから、図書館でもずっと前からそこにあっただろう本なのに、「お!これはまさに私のために書かれた本ではないか?」と思える本に目が留まったりするのだ。
それで、「いいタイミングでいい本と出会えてるな。ラッキー♪」なんて思ったりする(笑)
今までも同じ場所にあったのにね。
自分が自分の興味関心に気付いていなかっただけ。
もしくは、他のことに忙しすぎて、今ラッキーと思えることが見えてなかっただけ。
たとえ図書館に行く時間があっても、いつも頭の中が何か同時進行でいろんなことを考えなければならないとしたら、心と頭は忙しすぎて、きっと自分が欲しているものが見えない。
アンラッキーを避ける
トラブルさけられた系は、準備が良かったから。
ミニマル・シンプルを心がけていると、それを心がける以前よりモノやタスクに追われなくなる。
モノでも仕事でもそうだけど、断捨離をしていたら「もともと不要だった」モノやタスクは結構あるので、それらをやめていけばいくほど自分が楽になる。
時間的にも、余裕が出る。
そこで残った必要なものやタスクに時間をかけられるようになる。
例えば買い物でもバタバタギリギリになって買い足さず、ちゃんと前もって買い物リストを作って、買い物に行ける日時にちゃんと余裕を持って行ったりする。
この余裕と準備で日常に潜むトラブルのたいていを回避できる。
何かが遅延しても、余裕を持って動いていれば次の用事に送れることもなく、焦らない。
余裕をもって家計を管理していれば急な出費にも対応できる。
急な雨にも折り畳み傘があって助かったり…ね。
これをラッキーと思うか、準備しといて、余裕持って取り組んでよかったと思うかは人次第。
でも、逆に余裕もなく準備も不十分ならば、トラブルが重なってアンラッキーで「この頃さっぱりついてない」と思うこと間違いなし。
駅まで走ってぎりぎり乗れた電車は遅延してて、走ったのに結局用事には遅れて、上司には怒られるし、足にはタコができちゃって、バタバタ出てきたから天気が怪しいのに傘忘れちゃって、まだ降ってないしまぁいいやと思っていたら、電車を降りたら大雨で、困って急遽タクシー捕まえて・・・と思ったけれど、空車のタクシーがちっとも捕まらない。
あーあついてない。
ってことがあったりする。
しょうがないからコンビニで傘買おうと思えば、コンビニのレジは長蛇の列で、急いでレジに並んだら、人とぶつかって、モノを落として、拾おうと思ったら、スカートのすそをヒールで踏んじゃって、せっかく新品のスカートなのに早速汚しちゃって…
あーあついてない。
ってことがあったりする(笑)
それを自分の準備不足ととるかアンラッキーととるかは人次第。
そもそも時間に余裕を持っていれば、走って足をタコまみれにする必要もなかったし、多少電車が遅れても用事には遅れなかった。
ちゃんと前もって出かける準備をすれば、きっと折り畳み傘だって持ってた。
雨の日タクシーがにぎわうのは当たり前だし、傘を買いにコンビニだって混む。
準備して前もって考えていれば、そうやってぎりぎりになってバタバタしなくていい。
断捨離しても、しなくてもきっとラッキーとアンラッキーは同じだけ人に降りかかる。
その降りかかったラッキーを見逃さず、それができその降りかかったアンラッキーを華麗にかわす。
それができるのは、きっとちょっぴり時間と心にゆとりをもって、何事にもちゃんと準備して取り組む姿勢だと思う。
だから、モノをたくさん持っていてもラッキーな人はいるだろうし、逆に断捨離してもしてもいいこと何にもないって人もいるのかも。
それに断捨離したらもれなく開運なのだったら、世界に住む全員が全員断捨離して、全員ラッキーな人になれる。
でも実際はそうじゃなくて、ずっとラッキーな人もいなければ、ずっとアンラッキーな人もいない。
大抵は上がったり下がったり。
それでも、降りかかる良いことに気付けば、日常がちょっと楽しくなるし、降りかかる悪いことは最小限にできるはず。
それにラッキーもアンラッキーも結局は考え方次第な気もします。
ラッキーと考えずに、準備しておいて、余裕持っておいてよかったと思えば、きっとその先も同じようなケースになった時に対処できると思うし、アンラッキーだと泣いても状況は変わらないけれど、準備不足だった、もう少し余裕を持って取り組んでいればまた違う結果になったはずだと思えば、きっとその出来事はその人の貴重な学びになる気がする。
そう思えば、ラッキーやアンラッキー、断捨離したら開運★なんてことはないのだなぁと。
そんな風に最近は思うわけです。