先日はもう要らないかな…と思う段ボールを手放したのですが、それに付随してたくさんのゴミが出ました。
ゴミ…というのは、段ボールごみではありません…
プラスチックごみです!
日本の商品は過剰包装とよく言いますが、段ボール入りの商品を買ったなら、もしくは通信販売でモノを買ったなら、欲しかった商品に加えて、段ボールとプチプチや発泡スチロールやエアバッグなどの梱包材、そして商品や付属品、明細書を入れたプラスチックの袋も一緒に家にお迎えすることになる。
私が先日捨てた段ボールの中には、もれなく発泡スチロールやビニールの袋も丁寧にとってあったので・・・大量のプラスチックごみがゴミの日を今か今かと待っている。
家に45Lのプラスチックごみ袋がなかったから、20L×2.5袋になりました。
大量‼
段ボールは、段ボール断捨離をした日に夫がリサイクルセンターにもっていってくれたので、家の中はもうスッキリ!
ありがとう!!
今世界中でプラスチックごみ…とりわけマイクロプラスチックが問題になっているけれど、家にある段ボール断捨離をしただけでこれだけのプラスチックごみが出るなんて。
しかも捨てた段ボールは、4つだけなのに。
姿見の段ボールの中には、姿見自体を入れる大きな袋(もちろんプラスチックの)と鏡の面を保護するうすい発泡スチロールが入っていました。
電気圧力鍋には、ご想像の通り。
しっかり段ボール内で動かぬよう大きな発泡スチロールがあり、コンセント用の袋があり、本体を入れる用の袋があり(笑)
勿論袋は紙なわけがなく、プラスチックの袋です。
通販で何かモノを買ったときも、プチプチや袋や、エアバッグなどプラスチックのゴミはついてくるけれど、やはり家電が一番多い気がする。
まぁこれらのゴミは、私の住む町ではリサイクルに回るので、まだ良い方なのかもしれません。
最近夫がネットニュースか何かで見たらしいのですが、「化繊の服を洗濯するだけでマイクロプラスチックが沢山出るらしい」と言っていました。
たしかに、化繊ってプラスチックですもんね。
見た目が布なので、プラスチックという気が全然していませんでした。
洗濯すれば生地がだんだん薄くなっていったり、洗濯機のゴミ取りネットにはゴミがたまっていたりするので、洗濯している服は天然、化繊関係なく、繊維を出しているのは当然で、それがプラスチック原料を使って作られる合成繊維ならば当然出てくるのもプラスチック。
考えてみれば、当たり前か…と夫と話していました。
その後「いったいどれだけ繊維が流出しているのか」気になって調べてみると、結構な数出てました。
例えば1枚のフリースの服を1回洗濯したら1900本も流出したとか、海洋マイクロプラスチックの約35%がこうした合成繊維の洗濯によるものだとか…
私はただの主婦で、環境問題に詳しいわけでも、数字に強いわけでもありませんが、とりあえず化繊の服を洗濯するだけでマイクロプラスチックを放出していることくらいはわかります。
それに、それに…毎日掃除していても、必ず家のどこかにある埃。
あれも衣類やカーテン、寝具などの布から出ています。
と言う事は、化繊は洗濯してもしなくてもプラスチックを出しているってこと!?
我が家は、マイクロプラスチックに対して意識が高いわけでもなく、ただ私の肌がアトピーになって化繊が合わなくなってきたというのと、静電気が嫌だというただ2つの理由で家にある化繊をどんどん減らしてきたわけなのですが、それが地球環境にもよかったらしい。
ミニマルライフを始めて本当に、本当に自信を持って言えることなのですが、エコなことって、地球にやさしいことって、結局自分にも優しいことが多い。
化繊でいえば、化繊から天然繊維に変えれば、マイクロプラスチックも出ないから地球にも優しいし、静電気が化繊より発生しにくいから、冬のバチッという不快感が激減したし、埃や花粉を吸着しにくいし、肌の水分も奪わないし。
いいことづくめ。
強いて言えば、天然100%の服で気に入る服がなかなかないってことがデメリット( ;∀;)
とはいえ我が家も数えてみたら結構化繊のモノってあるのです。
ソファーや椅子のカバー、ラグ、カーテンなどのファブリック系インテリアは、化繊嫌いになる前に買ったものが多いので、化繊ばかり。
寝具はかなり改善しましたが、春~秋にかけて使う薄い肌かけの布団はポリエステルだし、枕もそう。
勿論ベットに置いているマットレスだってそう。
そして娘の服も。
私が選ぶときはなるべくコットンにしていますが、頂いた服は化繊の服も多いです。
もらった娘のスリーパーもフリースですし。
私個人の服としては、下着はなかなか天然素材でよいモノがなく化繊ですし、アウトドア用のフリースとウィンドブレーカーも1枚ずつ持っています。
ダウンベストの充填物もポリエステル100%ですし、化繊のスカートも1枚持っています。
家用の防寒着も内側がボア素材。
多分思いつくのがこれくらいなだけで、家にある布製品を1つずつ調べたなら、もっともっといっぱい出てくると思う。
化繊嫌いの私ですが、正直持ち物100%天然素材というのは無理かなと思います。
それでも、できることを。
この話を知って、1つ手放すことにしました。
それが、家用の防寒着。
暖房をつけていますが、それでも寒いことがあり、そういう時に家で1枚はおる服があるのです。
表地は綿100%ですが、内側がボアになっています。
つまり裏地はプラスチック。
化繊だし、デザイン的にもむちゃくちゃ気に入っているわけではないこの服。
それでも家用だし、肌に直接触れる服でもないし、ま、いっかと使い続けていました。
なるべく買わない、なるべく捨てないことでミニマルになっていくのが私の理想ですしね。
だから、化繊だけれど肌に直接触れないので不快感が少なく、まだ使える家用の防寒着は、使い切ろうと思っていました。
でも、ゴミに出したほうがいい場合もあるのですね。
ここで、この冬でサヨナラ決定。(来週雪予報があるので、その日まではとっておくつもり。)
化繊はマイクロプラスチックを出す、静電気を起こす、静電気で埃や花粉を吸着する、肌の潤いを奪う、汗を吸わない、通気性が悪い。
だから、できるだけ使わない方向で。
化繊の強みは、通気性があまりないから速暖で、雨風をシャットアウトでき、ブラや補正下着などサポートある衣類も作れる。
それは天然素材ではできないこと。
それに、メタリックな生地やテロンとしたとろみがあってつややかな生地も天然素材にはない化繊ならでは。
そういう生地を使った服でおしゃれを楽しむのもまた暮らしの楽しみではある。
だから。
私の個人的な化繊のルール。
化繊である必要性が高いもの、大のお気に入り以外はなるべく天然素材で。
勿論数が少なければ、家で放出されるプラスチックも洗濯で流れていくプラスチックも少ないのは言うまでもありません。
今回さよならを決めた家用の服は、化繊でなくても別に大丈夫だし、気に入っているわけでもない。
なるべく使い切りを目指す私は、「まだ使えるし」と使い続けていたけれど、使い続けたほうがもしかしたら地球には良くないかもしれないと思いなおし、この度さよならにしました。
今は天然素材のモノを探すだけでも結構大変ですし、化繊が必要な場合も多い。
だから脱化繊はできないけれど、ミニマルプラスチックライフを目指したい。
プラスチックは本当に便利なのです。
だからついつい使いすぎる。
気をつけて、必要なモノだけにしていきたい。
ちなみに…このまま海へプラスチックが流れ続ければ、2050年には海にいる魚の総重量より、海にあるプラスチックの総重量が重くなるんだそうです。
これが一番今回調べて驚いた事実。
プラスチックでの海洋汚染の問題が指摘されていたのは知っていましたが、声高に指摘され始めたのって…ここ数年だと思うのです。
なのにもうたった30年後には魚の量よりプラスチックの量が多くなるなんて…。
30年後と言えば、娘は30歳。
事故や病気などなければ生きているでしょうし、私も60代ですので多分生きてる。
何世代も後の世代に影響がある問題ではなく、もう今、今の世代ですでに影響が出る問題。
昔ではありえなかったスピードで問題が急成長しているのは、昔ではありえなかった量のモノを作っているから。ですね。きっと。
なんだかちょっぴり真面目になってしまいました。