ちょうど1年ほど前、我が家に新しい家具をお迎えしました。
結婚してすぐは夫や私の独身時代の家具を多く使っていたので、どれも家にあっていなかったり、古びていたりして少しずつ買い換えていたのです。
1年前に買い替えたのはソファ。
インテリア熱がむくむく盛り上がっていた去年の私。
何気なく行ったIKEAでソファーに合うクッション、クッションカバーを2つ買ったのです。
ソファーを買って、クッションを買ってすぐは良かったものの、少ししたら気付く。
クッションがへたり過ぎて意味がない。
羽がすぐに出てくる。
そんなプチ不満が散り積もったのか…
購入後半年でこんな不満をブログにも書いてましたね。
特にしなびてへたっている点にモヤモヤが溜まっていたので、1つのクッションカバーにクッション2つ押し込んで、もう1つのクッションカバーには使っていない冬用のボアシーツを押し込んで(笑)
使い切ることを今よりずっとずっと意識していた頃なので、なんとか使おうと知恵を絞ったのですね。
けれど、硬いクッションが出来上がったのはいいのですが、羽がしょっちゅう出てくる問題は解決せず。
私は1日中家にいますし、やはりクッション使用率が高いので、羽がどんどん抜けているのはわかっていたのですが、夫は平日早く帰れた夜と休日しか使わないのでそんなに気になっていないようでした。
買い換えたい!という思いはありながら、どれがいいとかそういう比較検討をする気にもなれなくて。
せっかく買ったのに、クッションは家族全員で使うモノだから「なんだか違った」「使いにくい」と言って、勝手に捨てることもできないし、まだ買って1年もたってないものを捨てたいとは言い出せず…
なんとなく、「不満があるのは私だけだし」とズルズル使っていたのです。
最近私が妊婦であることもあり、夫がいろんな家事をやってくれます。
クッションカバーのお洗濯もしてくれたのですが、夫も羽落ちにモヤモヤ。
夫婦満場一致で手放しということになりました。
買って1年しかたっていないのですけどね。
さて今はというと、お客様用の枕が常時出ていて、クッション的な役割を果たしてくれています。
IKEAのクッションよりだいぶいいです(笑)
先日TVで相田みつをさんの話があったのです。
相田さんと言えば、「にんげんだもの」など短い詩が特徴ですが、なぜそうなったかというと相田さんの恩師?だったかどなたかが、相田さんの長い詩を読んで、「後半の詩はなくてもいい。なくてもいいなら必要ない」という感想で、それから元々長編の詩を短くぎゅっとまとめられているんだとか。
TVを見ての記憶なので、恩師のセリフなど一言一句正しくはないと思いますが、そういうニュアンスのお言葉でした。
なんだかこのクッションも、この1年あってもなくてもいいようなそんな存在だったなぁと思うのです。
使っても、しっくりこない。
このクッションがなきゃ姿勢がつらいと言う訳でもない。
あったから一応使うけれど、買ったからどうにか使おうとしたけれど…
どうにか使おうと試行錯誤しても、あるからとりあえず使ってみても、なんだか楽なわけではない。
むしろ姿勢が悪くなって、ソファから離れると腰を伸ばそうとしたりして。
あってもなくてもいいものだったなら、ない方が良かったのだな。
偉大な相田さんの詩とお買い物失敗の話を重ねてしまって恐縮ですが、きっとそうなのだと思います。
このまま持っていたとして、羽がさらに抜けるようになれば、アレルギー体質の私はまたも喘息になっていたかもしれないし。
あってもなくてもいいものならば、「とりあえず持っておく」という判断をしがちですが、あってもなくてもいいものは…ないほうがいいのです。
勉強になりました。
しなびたクッションを何とかハリのあるクッションに頑張ったとは思いますが、頑張る方法が違ったのだな。
最初のIKEAで購入する時に、本当にクッションは必要なのか、必要ならばどんなクッションがいいかなんて…今思い返せばそれほど考えていなかったかも。
まだまだですね。
背中を預けるためにクッションが欲しいなら、ある程度弾力性のあるクッションを。
次に買うことがあれば、しっかり検討して買いたいです。
とりあえずしばらくはクッションなしの我が家です( *´艸`)