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主婦のつぶやき

実家断捨離は夢の片棒を担ぐ。

投稿日:

昨日の朝一の便で我が家に帰ってきた私たち。
昼頃に家に到着したのですが、その時のホッとした感じは自分でもびっくりするくらい。

今まで、帰省や旅行から帰ってきた日は、家に入ってすぐに「ふーっ、つかれた~」とどっと疲れが押し寄せていたのです。
だから、家に入った時の第一声は「ふー」とか「はぁー」とかため息ばかり。

でも昨日は、「おぉ!家がなかなかきれいじゃん!」でした(笑)
もしかすると、今まで帰省や旅行から帰ってきた瞬間に疲れが押し寄せてきたのは、旅行という楽しい時間から現実に戻ったのと同時に、ごちゃごちゃしたあれやこれやが目に付いてどっと疲れていたのかも。

ただでさえ疲れて帰ってくるのです。
飛行機や新幹線や車に乗って長時間移動するだけでも疲れる。
そのうえやっとたどり着いた先が、ごちゃっとした家だったら…疲れは倍増。
今回は日が昇っているうちに帰り着いたこと、帰宅しても家がすっきりしていたことで、そこまでどっと疲れが押し寄せてこなかった。

こんなのは初めての経験かもしれない。
朝一の便だったので、朝の5時半に起床したにもかかわらず、帰ってきてすぐにスーツケースから荷物を出し、洗濯を干し、直ぐにすっきり片付いた。
意外なところでシンプルライフの効果を感じた年末年始でした。

実家に帰って…

シンプルライフを始めて、少しずつ洗剤を少なくしたり、掃除しやすいように必要なもの以外は持たないようにしたり…1年ちょっとそういう心がけをして過ごしてきました。
すると気になる実家のあれこれ。

以前ブログでも書いたのですが、実家の断捨離は強要しないスタンスでした。
その時の話→実家の片づけは強要しない
その前から、「実家に帰ったら片付け手伝うよ~」と話してはいたのですが、年に1度帰ってくる娘には頼みづらいようで、「やりたいけど、あったかくなったら自分でやるからいいわよ~」とやんわり断られていたのです。

まぁね…年1回の帰省の時くらいゆっくりしててと思うのが親心。
中々物が多い実家、病気もしていて体力も落ちてきている両親を思えば、もう少し掃除しやすい、暮らしやすく家を改造した方がよいのでは?と思うのが娘心。

断捨離したり、モノの配置を変えたりしたほうがいいのにな~と思いつつも、実家は両親にとっては大事な我が家ですから、親がやる気になるまで強要しないつもりで帰省しました。
でも、親の「こういうところがきついのよね~」といった使いづらいところ、悩みを聞くうちに、ついつい口から出てしまう「断捨離してみれば?私はずいぶん楽になったよ」という言葉。
人それぞれライフスタイルが違うので、一概に断捨離が効果的と言う訳ではないのは重々承知。
それでも、私と母は性格もちょっぴり似ているところがあり、きっと私が楽になったのだから、母も楽になるだろうという思いがあって、ちょくちょく断捨離をお勧めしてしまう。

そんな娘の言葉もむなしく、母からはやんわり「そうね~そうすればいいわね~。あったかくなったらするね!」とまたまたやんわり断られる。
きっかけは園芸の話。

母は、外に植木鉢を置くラックが欲しかったよう。
こういうビニールをかぶせたちょっとした温室になるものです。↓

これがあれば、外における植物が増えるから欲しいのだという話でした。

そこで、気づく。
家のリビングには、電話と小型冷蔵庫を載せたメタルラックがあります。
私は常々夫婦二人で生活している両親にこの小型冷蔵庫は不要なのでは?と思っていました。
この冷蔵庫がなければ、このラックも不要で、リビングが広くなるのになぁと。

そこで母に提案です。
「これ(メタルラック)を温室ラックにつかったら?」

「そんな手があったか!」とこの提案には母もちょっぴり乗り気。
次なる問題は、ラックに入っている書類やこざこざしたもの、小型冷蔵庫と電話の置き場です。
冷蔵庫は父が絶対いるようなので、冷蔵庫は捨てられない。
中にはお酒しか入ってない…

他の小さいモノたちは、断捨離か個人の部屋に引き上げてもらえば、今ある収納スペースに収まるだろう。
配線の都合上電話は場所を変更できないので、同じくリビングにあった細長いカラーボックスをメタルラックが置いてあった場所に移動すればいい。
冷蔵庫は、やっぱりキッチンに置いたほうがいいだろう。

ということで、メタルラックに置いてあったものを片付けるため、食品庫、キッチンにあった棚をまるっと片づけることに。
片付け中に私が捨てるものをチョイスしたのは、賞味期限が切れたものだけ。
大量にあった紙袋や割りばしなど、そういうものまで残りはすべて母チョイス。
私的にはあと半分減らせたのでは?と思うところもありますが、母の家なので母にすべて任せました。
私はあくまで、片付けアシスタント。

ただ、たくさんのモノが空き箱や100均の収納ケースに小分けされていたので、減らしたことでこれらの収納グッズが大量に不要になり、断捨離へ。
今回捨てたものの中で一番多いのが収納ケースかもしれない。

食品庫、棚、メタルラックの3か所だけでしたが、中々の重労働で私も母もくたくたな正月になりました(笑)
ただ、断捨離後はやはりすっきりが素晴らしく、母も次はこの場所やってみようかなとちょっぴり乗り気になってくれたのが一番の収穫かもしれません。
物を捨てるのが苦手な父もスッキリした空間に喜び、兄弟も断捨離で発掘された30年物のウィスキーに喜び…(笑)
とっても大変で面倒だったけれど、家族全員満足のいく形になったのではないかと。

楽しい断捨離

今までも何度か実家の片づけをしています。
でも今回ほど片付けアシスタントに徹した片づけは初めて。
それまでは、私自身シンプルライフを目指していたわけではなく、とにかく増えて片づけられなくなって、ワーッと捨てて、またじわじわモノが増えてきてリバウンド。
その繰り返しでした。
ここ1年半ほどシンプルライフを目指してきて、やっと自分自身すっきりをキープできるようになってきました。

捨て方も、人それぞれ価値観は違うということも、重々わかってきた。
だからこそ、今回の断捨離は「え?こんなもの残すの?」と何十回思ったかわからないけれど、ぐぐっと我慢して、残した。
それでも、目標だったメタルラックの撤去は完了したし、両親も無理に捨てる必要がなく前向きに取り組めた。

なにより、片づけて園芸で欲しかった温室が作れたのがいい。(まだビニールは貼ってないけど…)
誰でも、他人から「片づけなよ」「片づけたほうが掃除が楽だよ」なんて言われてうれしい人はいない。
片づけなよということは、今現状が片付いてないってことだから。

散らかってるよ!と言われているのと同義だから。
なんだかその人の掃除方法を否定しているみたいだし、こんなのダメだぞ!と怒られているようでもある。
たとえ娘であってもそんなこと言われたらちょっぴり傷つくと思う。
いや娘だからこそ、親として言われたくないかもしれない。

だから今まで「片づけ手伝うよ」と言っても、やんわり断られたのかなとも思う。
同じ片づけるという行為も、「かたづけなよ」と言われてやる片づけは、散らかっているから片付けるというマイナスな片付け。
温室ラックを作るための片づけは、もっと夢があって楽しい。
誰も傷つかない、みんな前向きに取り組める片付け。

確かに、子供のころ母から「片づけなさい!」って言われるの嫌いだったな。
同じことやってたのかとちょっぴり反省。

言葉一つ。
一方的に「片づけたら?」と言うのではない。
それは暗に「部屋が汚い」と批判しているのと同義だから。
片付けたら楽だよと指南するでもない。
それは先生と生徒のような上下関係を作るから。

親の要望をかなえるための断捨離。
「温室を作りたいなら、このラックを使うのはどう?」
その一言は、夢の片棒を担ぐ一言だ。

一緒に遊ぶように、一緒に楽しむ一言。
同じ片づけだけど、全然違う。
夢のある片づけ。

そんな片付け以外の学びも多き実家断捨離でした。



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