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主婦のつぶやき

先に売ることは考えない

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少し前なのですが、ネットニュースで最近の消費者は売るときのことを考えて、物を買うというニュースを見ました。
だから安いものを買うのではなくて、逆に高い…しかもブランドものを買う傾向にあるんですって。
自分で高いなと思っていても、結局不要になって売る時にブランドならちゃんと値がつくからなんだそうです。
家や車とともにあらゆる物が「資産」として考えられている、あらゆるものを手放すときのことまで考えている…といったことが書かれていました。

そのニュースを見た時は、「ふむふむ。なるほど。それいいね!」と思いました。
欲しい!と思ってすぐに買うのではなく、ちゃんと買ったあと…究極的には不要になった時のことまで考えて買う…それってすごく理にかなっている!と。
そのニュースを見た日から時は流れ、前回の記事を書いていてふと気づく。
今の私は査定額に全く興味がないことを。

妊娠する前、いやもっと前だったかな?その頃は、メルカリで売ったほうが高くなるかな…とか、1つ遠いリサイクルショップの方が査定額が高いかな…なんてことを考えていた。
けれど徐々にそういうことは考えなくなって、とにかく本やCDは1箱分ありそうだったら宅配に出し、少しだけなら店頭へ、その他のモノは徒歩10分以内にあるリサイクルショップへ。
それ以外の不用品は、売れないものですから、使い切るか、もうゴミとして手放すか。
とすっかり手放し方の定番が決まってしまった。

そうなった1つの理由は、時間が惜しかった。
メルカリで商品を登録から質問に答えて、発送するまでの時間と手間。
どこのリサイクルショップがいいかと考えて売りに行く時間と手間が惜しかった。

それに、工程が増えるほど我が家からその不用品が外に出ていくまで時間がかかるのも嫌だった。
例えば服を1着売るとして。
メルカリなら写真を撮ったり、梱包材を用意したり、質問に答えたりしている間ずっとその服は家にある。

不要な服1着家にある。
何がいけないの?と思うでしょう。
スペース的にはそんなに取りません。
でも、これがスペース以上の何か…やる気をそがれる、スッキリを遠ざける何かを醸し出している!

その服が目に入る度に「あ、あれ何とかしなきゃ」という思いがふっと湧いてくる。
例え質問も来ていない、売れてもいない、今メルカリ上でなにもするタスクがなくても、「じゃあいつまで置いておく?売れなかったらどうする?」と芋づる式にその服のことを考える。
その服はいわば未完のタスクだから、気になるのです。
で、しまいには「アイロンかけようと思ってたんだった」「新しいティッシュ取りに来たんだった」と本来すべきことが抜けることだってある。

もう不要な、手放すと決めている服のために、今実際に取り組むべき仕事に取り掛かるまでにタイムロスをしてしまう、忘れてしまう。
そんな未完のモノが家にいくつもあれば、1日に何度も何か未完のモノを見ては、タイムロスをして、やりたいことが全然進まない。
それが嫌だった。

目に入っても、そんな風に未完のタスクについて考えたりしません!の境地はもっと深刻で。
もうそれは、その不要なものがそこにあるのが当たり前ということだ。
なかなか売れなかったら、値下げをしたり、もうメルカリで売ることをあきらめたり、何かしらのアクションを取らねばならないのに、もうそこにあるのが当たり前だからそういうアクションまでの動きが鈍い。
本当に鈍い。( 一一)

で、そのアクションも取らずに放置していると…その不用品の洋服はまた長い間家に居座ることになる。
洋服を売ると決めただけで、実際に家からその洋服は出ていっていないから、家はもちろんスッキリしない。
それも嫌だった。

少し前に汚れがたまっていたポットを磨いて、新品の頃のようにつるつるピカピカにしたのですが、これも同じですね。
最初に汚れた時は、「あ、汚れちゃったな~。洗わなくちゃ」と思うのです。
でもその時に忙しかったり、疲れていたりして放置しちゃったならば、しばらくの間はそのポットが目に入る度に「やらなくちゃ」という気持ちがつきまとう。
それでもやらずに放置していると、いつしか汚れが当たり前の風景になってしまうんだな~これが。

妊娠・出産でポット磨きは優先順位がぐんと下がって、汚れまくっていました( ;∀;)↑



さらに怖いのが。
そうやって不用品が、汚れがあるのが常態化してしまうと、類は友を呼ぶの方程式のごとく、不用品が不用品を呼び、汚れが汚れを呼び…
どんどんスッキリから遠ざかる。
これは何ら科学的根拠はないけれど、絶対の真理。
1つ汚れを、1つ不用品を許したならば、そしてそれに対してすぐに対策を取らなかったならば…どんどん雑多になっていくのだ。

それが嫌で工程の多い売り方はやめました。
工程が多ければ多いほどその不用品が居座る期間が長く、居座る期間が長ければ長いほど、さらに雑多になっていくから。

だからもう売る時はスピーディに。
沢山あるなら宅配で、少しだけなら店頭で。
今は娘がいますから、計画通りに行かないことも多いです。
だから不要なものをまとめたら、いつまでに不用品を家の外に出すか決めています。

そんな方法だから、査定額は気になりません。
それならすべて捨てればいいのに…とそう思うことも多々ありますが、なるべく使い切りたい私としては、使えるモノはまた誰か使いたい人の手に渡ればいいなと思うのです。
ミニマルライフをおくり始めて、多くの暮らしの本を読みました。
その中に『ゼロ・ウェイスト・ホーム』という本があるのですが、その本の中で著者のベア・ジョンソンさんが家族(4人家族)でできる限りゴミをゼロにする取り組みをしていました。
それを読んで、ゴミに対する意識がちょっぴり変わったというのもある。

『ゼロ・ウェイスト・ホーム』を読んだ時の話↑


それにその頃市のHPでこんなことも知りました。
それは、実際に私が住む地域では過去に1度ゴミ処理能力がパンクしそうになったことがあるということ。
それで住民へとっても細かい分別を依頼し、18年かけてゴミの量を大幅にへらしてきたという努力があること。
ゴミって、普段何気なく出しています。
家から出したら、収集されたら、その後のことなんて考えない人がほとんどだと思います。
そんな人々のちょっとずつのゴミがもうどうしようもないくらい、パンクしそうなくらいの量になってしまったこと。
遠い遠い外国の話ではなく、今住んでいるこの町でそう言う事が起きたということ。
これもゴミ問題がかなり自分事になったきっかけの一つです。

だからといって、本のようにゴミゼロは今の私には到底無理なのですが、(最近はオムツもあって…ゴミが増えてきた( ;∀;))できることはちゃんとやろうと。
分別はちゃんとしよう。
家で使い切れるものはちゃんと使い切ろう。
リサイクルショップへ持って行けるほど傷んでいないものは持って行こう。
そして、必要な分を必要なだけ買おう。

そういうわけで、リサイクルショップへ行っています。
リサイクルショップへ行って売るだけで、ちょっぴり地球にも優しくて、それでちょっぴりお金が戻ってくるからお財布にも優しくて、ちょっぴり持続可能な社会への一歩にもなる。
わが家にはまだ1歳の娘がいますから、彼女が大人になった時に夏の最高気温が45度!とかならないように。
出来ることは小さいことばかりですが、そんな小さいことをコツコツやっています。



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