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ファッション

人それぞれ違う服の適正な量とは?

更新日:

先日しぎはらひろ子さんの『何を着るかで人生は変わる』を読みました。
書いてあることすべて諸手を挙げて賛成と言う訳ではないけれど、わかりやすく、ちゃんと理論的な切り口がとっても響きました。

この本の中では、「本当に必要な服はそれほど多くない!」と、「幸服10セットコーディネート」なるものが紹介されています。
つまり、春夏で10セットの服、秋冬で10セットの服があればよいということ。
服の枚数にすればそれぞれ40~50枚ほどなんだそう。

今の私には1年で10セットというのは多いけれど、このコーディネートの組み立て方はとても参考になりました。
その組み立て方というのは、1年を通して起こりうるTPOをあらかじめ予想して、それに合う服をそろえるということ。

子育てしながらバリバリ仕事している人なら、毎日会社に着ていく服、ここぞという時の勝負服、子供とめいっぱい遊べる動きやすい服…など。
平日フルタイムで仕事なら、おのずと仕事の服が多めになります。

必要な服とは、その人のライフスタイル、志向によって違うということ。

では、私はどんな服をどれだけ持っていたらいいんだろう。

私の場合…専業主婦の私にありうるTPOとは、①【家で家事をする、家の近所で買い物する】など家の周辺で一人、あるいは夫と行動することか②【帰省する、友人と会う、夫と遠出する、ちょっといいお店にご飯に行く】など少しお洒落をしたい場面の2パターン。

比率とすれば、圧倒的に①が多めです。
けれど、①と②の比率を4:1にすれば、ほとんどが動き安いデイリー服。
そしてきっと残りのお出かけ服は、箪笥の肥やしになってしまう。

私は自分でいうのはちょっと恥ずかしいけれど、おおざっぱな性格のわりに、女性らしい上品な感じの服が好きです。
ピンヒールに合わせると素敵な感じの…そんな服が好き。
だから、毎日動きやすいをメインとした服だとなんだか気分がいまいち。
デイリー服というと、家事などで汚れてもいい服を「家で使う分だしこれでいっか」買いがちだけど、そうやって適当な服を着ていると、私の場合適当に暮らしすようになるから不思議。

同じ家にいるというシチュエーションなのに、気に入った服を身に着けた日は、朝からしっかり掃除も洗濯もピシッとして、なんだか規則正しく過ごせるのです。
適当な服を着た日は…映画を見てしまったり、なんだかダラダラと過ごしがち。

だから私は、デイリー服を1、お出かけできる服を4くらいの割合でそろえたい。
家というと、すごくリラックスしたオフモードな感じがするけれど、専業主婦の私にとっては家が職場。
オンモードでないとね(笑)

気分が悪い、今日は大掃除…なんて日にデイリー服、その他の日はそのコーディネートである程度どこへも出かけられるお出かけ服が良いみたい。

次に洋服の数。
最低限…1番ミニマムな服の数は、多分3セット。
3セットあれば、1セット着用して、もう1セットは陰干ししたり、洗濯したり、最後の1セット目は予備。
急に服が汚れて着替えたり、洗濯物が乾かなかったり…なんてこともありますもんね。

けれど、これはとても服の消耗も激しい。
3セットで回すということは、月に10回着るということ。
春夏シーズンだけで、60回も着用する。
それだけ着用すれば、1シーズンで着古した感が出る。
プチプラ服を1シーズンで着倒す派ならこれで困らない。

最近の私は、何度かブログに書いたりしていますが、本当に気に入った服ならたとえ少し高くても買い、それを長く大切に着たい派です。
大体5年着用して、5年ごとに少しずつアイテムの入れ替えができれば…と思っている。(もちろんコートやバッグなど消耗が遅いものはもっと長く使いたい。)
であれば3セットは少なすぎ。

3月に夫のスーツ購入についていったのですが、そこの店員さんの話がとても分かりやすかった。
夫が持っているスーツは2枚。
けれど、この2枚はリクルート時代のスーツだから、古さ的にもデザイン的にももう少ししたら着れなくなる。
最初からたくさんスーツを買うことは無理だから、着数が少ないうちはこの新人時代のスーツも着てもらっている。

この2枚のうちどれかはすぐダメになるだろうから、2枚買って全部で3枚のスーツで回そうと思っていた私たち。
事前にネット情報で、スーツは2日休ませるべきという情報を得ていたからです。
で、スーツ店では「スーツは2日休ませたほうがいいんですよね?」とかいろいろ質問させてもらって、それで納得して2着選びました。

最後に店員さんが1着のセール品のスーツを持ってきました。
店員さん曰く今持っている2着のスーツ+今回買った2着のスーツで、合計4枚しかないというところがちょっぴり引っかかっていたよう。
スーツを着るのは平日。
祝日などを考えなければ、週に5日、月に20日あるわけです。
4着ならば、月に5日着用して、春夏だけでも30回着ることになる。
5着ならば月4日着用して、春夏だけで着用回数は24回。

あまり変わらないように感じるけれど、一番服が傷むのは洗濯やクリーニング。
着用回数が増えれば増えるほど、クリーニングや洗濯の回数は増えるわけで、最初はお金がかかってしまうけれど、セール品の安いスーツでいいから1着足して、スーツの傷みを軽減した方が、スーツ自体が長く使えるようになり、トータル金額もお安く収まるとの話でした。

スーツは安いスーツでもどうしても数万する。
それだけ高い買い物だからこそ、長く使うには…と考える必要があるのだ。
少ない着数ならば、傷みも早く毎年総買替しなければならないかもしれない。
けれど、最初に着数をそろえておくと、傷みが緩やかな分その後は毎年1着ずつ傷んできたスーツを買い換えるくらいでいいのだ。

私は最近高い服を長く使いたい派。
ということは、このスーツ店の店員さんと同じ考え方である程度着数をもって、服の傷みを軽減させる必要がありそう。

かといって、10セット作るのは現在の我が家の家計状況では難しそう。
高い服と言っても高いスーツほど高くもない(笑)
だから…まずはミニマム3セット分の服をつくり、最終的には5~7セットに拡張できればと思っている。

でもそれもTPOが2つしかない私だからこの数でいいわけで、お仕事していたら、子育てしていたらとTPOが増えるほど多くなる。
だから高い服を長く使う派の多くの人には、しぎはらさんの言う通り大体10セット程度は必要なのかもしれない…

しぎはらさんの本が良かったので、今私はこちらの本も熟読中。
スーツ関連は知らぬことばかりなので、なかなか面白いです。




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